
その2「すっぱり」
「すっぱり」は完全に囲碁の関係をなくす様子を表し、「父は母の死後、酒をすっぱりとやめた」「あの人のことはすっぱりとあきらめます」などのように単独でまたは「と」が付いて述語にかかる修飾語になります。主体が強い意志を持つ対象との以後の関係を断絶させるという意味で、断絶したあとの潔さの暗示がありますよ。この「すっぱり」は「きっぱり」に似ていますが、「きっぱり」は態度が決然としている様子を表し、関係を断絶する以外にも用いられます。したがって「その女優は離婚のうわさをすっぱり否定した」は誤用となり、正しくは「その女優は離婚のうわさをきっぱり否定した」となりますよ。
「have a stuffy feeling in one’s chest」
「have a stuffy feeling in one’s chest」は「胸が詰まっている」という意味です。「have a stuffy feeling in one’s chest I can hardly speak」で「胸がつまって言葉にならない」、「I had a heartbreaking encounter have a stuffy feeling in one’s chest」で「胸がつまるほどの出来事に遭遇した」と書き表すことができますよ。
「胸がつまる」を使いこなそう
この記事では「胸がつまる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「胸がつまる」は悲哀・恥ずかしさ・喜び・感動などが胸にこみあげてきていっぱいになる、物も言えなくなる意味だと解説しましたね。なお「胸がつまる」と反義語の言葉に「えぐい」が挙げられます。「えぐい」は物事が非常に刺激的である様子を表す現代語用法。刺激的である対象としては目で見て強烈な刺激を受けるものについて用いられることが多く、聴覚によるものについて用いられることはありません。「えぐい」は「気持ち悪い」に近い意味を表しますが、「気持ち悪い」がどんなものについても用いられるのに対して、「えぐい」は刺激的な光景など、視覚的な刺激に限って用いられる点が異なります。