国語言葉の意味

【慣用句】「気が抜ける」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

その2「だらしない」

「だらしない」は規律が感じられず整っていなくて不快な様子を表しますよ。人間の外見についていう場合や、内面や行為についていう場合などがあります「だらしない」は整っていない状態についていの見る者の不快感を表す語なのでとても主観的でしょう。例えば「そんなだらしない着物の着方をするな」は着物がゆるんでいるような着方をいい、そういう着方についての見る者の不快感を表明しています

また「彼は飲み屋でだらしなく眠りほうけていた」はきちんと床について寝ているのではなく、飲み屋で(おそらく日常着を着たまま)仮眠している状態を見て不快だと言っていますよ。「彼の生活態度はだらしない」は生活態度が規則正しくなくて、働いたり働かなかったりしている様子を表しますし、「係長は仕事がだらしないから部下が大変だ」は仕事のけじめがつかず、後始末などもきちんとしない様子を表します

「奴は女にだらしない」の「女にだらしない」は慣用句で、女性とやたらに交渉をもちたがるという意味。「だらしない」が服装など外観について用いられた場合には「しどけない」に近い意味になりますが、「しどけない」ではたるんでゆるみのある状態をやや客観的に表し、「だらしない」に暗示されている不快感は少ない表現になっています

また、「しどけない」は大人の女性について用いることが多く、それ以外の対象についてはふつう用いられません。そのため「帯をだらしなく結ぶのがはやっている」は誤用となり、正しくは「帯をしどけなく結ぶのがはやっている」となります。なお「気が抜ける」との違いは「だらしない」には侮蔑の暗示が含まれている点ですよ。

その3「かったるい」

「かったるい」は「あいつの仕事ぶりはかったるい」や「こんなかったるい話に付き合ってられるか」などのように、体や気分が疲れて重く感じる様子を表します関東方言から共通語化した語で、俗語的でかたい文章中には登場しません「かったるい」は全身状態または気分が重くだるいという場合が多く、からだの一部について用いることは多くありません。また、「だるい」に比べると病的なニュアンスが少なく、「かったるい」原因としては肉体的・精神的疲労が暗示されていますよ。ちなみに「気が抜ける」との違いは「かったるい」は不満の暗示が含まれている点です。

「気が抜ける」の対義語は?

「気が抜ける」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「きっ」

「きっ」は怒り・決意・警戒などで瞬間的に態度に緊張が現れる様子を表す表現。「犬は怪しい物音を聞きつけて耳をきっと立てた」は「と」が付いて述語にかかる修飾語になりますし、「彼女はきっとなって反論した」は「と-なる」が付いて述語になります。後者は怒り、前者は警戒のために態度が緊張しているという意味。激しさ・真剣の暗示はありますが、慨嘆などの暗示はありません。この「きっと」は「きりっと」似ていますが、「きりっと」は緊張を美的にとらえているニュアンスがあります。

その2「きりっ」

「きりっ」はたるみやゆるみがなく緊張している様子を表します。例えば「紬の着物に博多帯をきりっと締める」「口元をきりっと引き結んだ表情が凛々しい」は「きりっと」の形で述語にかかる修飾語になりますよ。前者は物理的に緊迫するという意味、後者は緊張が感じられるという意味、美と快感の暗示がありますよ。

「きりっとした後味のビール」は比ゆ的に苦みや刺激が爽快であるという意味で、「きりっとした」の形で名詞にかかる修飾語になります。この「きりっと」は「きちっと」や「ぴしっと」に似ていますが、「きちっと」は規範の暗示がありますし、「ぴしっと」は端正・厳格の暗示がありますよ。そのため「和服をきりっと着る」は「帯をきつく締めて」、「和服をきちっと着る」は「正しく着つける」、「和服をぴしっと着る」は「襟元を整えて」というニュアンスになります。

\次のページで「「気が抜ける」の英訳は?」を解説!/

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