
「筆を執る」の英語表現は?

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最後に、「筆を執る」の英語表現を確認していきましょう。「筆を執る」をそのまま直訳しようとすると難しいですが、意味から考えていくと簡単ですよ。「筆を執る」の英語表現は「write」「paint」「draw」です。それぞれ確認していきましょう。
「write」:書く
「write」は「(文字・文章を)書く」という意味の英語表現です。中学校で習う簡単な単語ですが、「筆を執る」の訳語としても十分に機能します。例文を確認していきましょう。
1.Ten days after the interview, I finally began writing the article.
取材から10日後、私はようやく記事のために筆を執った。
2.I try to write for six hours every day.
毎日6時間は筆を執るようにしている。
「paint」「draw」:描く
「paint」「draw」は「描く」という意味の英語表現です。日本語では「描く」の1つの言葉ですが、英語では絵の具やペンキなどで塗るように描く場合は「paint」、ペンや鉛筆など線を利用して描く場合は「draw」という違いがあります。どちらも「筆を執る」の訳語となり得る表現ですので、例文を確認していきましょう。
1.I painted a portrait of my father.
父の肖像画のために筆を執った。
2.After Ino Tadataka’s death, his apprentices drew the continuation of the map and completed it.
伊能忠敬の没後、彼の弟子たちが筆を執り地図を完成させた。
「筆を執る」機会、減っていませんか?
今回は「筆を執る」について解説しました。「文章または書画をかく」という意味の慣用句です。簡潔に言えば「文字・文章を書くこと」「絵を描くこと」という2つの意味を持つ表現でしたね。
受験生や就活生は四六時中何かを書いていると思いますが、それ以外の方はまとまった文章を書いたり、絵を描いたりする機会は少なくなっているのではないでしょうか。もし少なくなっているなぁ…と感じた方がいれば、ぜひ筆を執ってみてください。いい気分転換になりますよ!