この記事では「肌で感じる」について解説する。

端的に言えば肌で感じるは「実際に経験する」という意味ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んです。一緒に「肌で感じる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/柊 雅子

イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。「良い役者さんにインタビューするといろんなことを肌で感じさせてくれる」という彼女が「肌で感じる」について解説する。

「肌で感じる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「肌で感じる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「肌で感じる」の意味は?

「肌で感じる」には、次のような意味があります。

1.実際に見聞きしたり体験したりして感じとる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「肌で感じる」

私たちはどんなことを肌で感じることができるのでしょうか。

「今日は暑かったね」「乾燥しているから、お肌がカサカサ」…この「暑い」「乾燥している」のように気象に伴う気温変化や湿度変化は肌で感じることができますね。また「つるつるしている」「ザラザラしている」、「熱い」「冷たい」といったことも接触感覚として肌でとらえることができます。

しかし、私たちが肌で感じることができるのはこれだけだはありません。「聖地巡礼」という言葉がありますね。社会現象を引き起こした長編アニメーション「君の名は。」に関連してよく用いられた言葉です。「聖地巡礼」とはアニメーションや映画、小説等の舞台になったと思われる場所や建物をそのファンが訪れること。「君の名は。」では岐阜の宮水神社や長野の立石公園等が有名です。

「聖地巡礼」をすることによって、ファンはその作品をより身近なものに感じることができます。そして、それは自分がその世界に入り込むことにもなり、作品の世界を実際に感じることへと繋がっていくのです。

「肌で感じる」の語源は?

次に「肌で感じる」の語源を確認しておきましょう。

「肌」がないと私たちはどうなるのでしょうか。肌がないと私たちは形を保つことができませんね。肌(皮膚)は自分の形を保ち、自分と周りの世界を隔てる境界線です。「肌で感じる」は私たちの身体全体を覆っているその肌を通して、つまり身体の表面全体を使ってその肌が実際に接しているその場の状況や雰囲気を感じ、判断するということに由来しています。

\次のページで「「肌で感じる」の使い方・例文」を解説!/

「肌で感じる」の使い方・例文

「肌で感じる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.小学校からの帰り道、毎日のようにみちくさをしたものだ。豊かな自然の中で季節の移り変わりを肌で感じる、そんな田舎の素晴らしさを実感したのは都会で就職してからだった。

2.その戦場カメラマンは戦場という現場で何度も「死」を肌で感じたという。「危険とわかっていても紛争地域で真実の目撃者になり、それを世界に伝えるのが私の使命」と、彼は言った。

3.大自然の雄大な景色を観ると、心が洗われていくのを肌で感じる

例文1:例えば、春には山の木々が一斉に芽吹き、ウグイスが鳴く。夏にはカッコウが鳴き、カブトムシやクワガタが窓の灯りに引き寄せられ、秋には落ちたドングリの上に紅葉が舞い落ち、冬には踏まれた霜柱がザクザクを音をたてる…「四季の移ろいを実感できる田舎暮らしを素晴らしいと実感できるのはその土地を離れてからだ」ということを表した文章ですね。

例文2:紛争地域で写真を撮り続ける戦場カメラマンは常に死と隣り合わせ。次の瞬間には自分がどうなっているかわからないという状況は「実際に死を常に感じている」ということです。

例文3:雄大な自然の中に身を置くと、何故か涙がこぼれてくることがあります。それは雄大な自然の中では日常生活の些細なことで一喜一憂している自分がちっぽけなものだと実感し、心が浄化されるからでしょう。

「肌で感じる」の類義語は?違いは?

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では、「肌で感じる」の類義語をみていきましょう。

「実感する」

「実感する」とは「実際に感じること」

同じものを見ているからといって、それを見ている人が同じことを感じているとは言えませんね。同じ温度のお茶を飲んでも「温かくて美味しい」と思う人もいれば「熱すぎる」という人もいるということ。実際に感じるといってもその感じ方は人によってさまざまです。

\次のページで「「肌で感じる」の対義語は?」を解説!/

「肌で感じる」の対義語は?

続いて対義語です。

「思考」

「思考」とは「考えること」

人は何かを考える時、いままでの経験や知識等を使って頭で考えますね。「肌で感じる」は「実際に感じ取ること」。感覚としてとらえる「肌で感じる」に対して「思考」は「頭で考える」ということですね。

「肌で感じる」の英訳は?

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「肌で感じる」を英語で表現してみましょう。

 英文1.  He understanded from experience how important his actions would be in the future.

彼の行動が将来どれほど重要になるかということを彼は肌で感じていた

英文2.  I felt the awkward atmosphere with all my senses in the place.

私はその場所で気まずい雰囲気を肌で感じた

英文1は直訳すると「彼の行動が将来どれほど重要になるかということを、彼は経験から理解していた」。 「understand from experience」が「経験から理解する」という意味です。「経験から理解する」ということは「経験から感じとる」という意味で「肌で感じる」と訳すことができます。

英文2feel ~ with all one's senses」「~を全身で感じる」という意味で「felt the awkward atmosphere with all my senses」は気まずい雰囲気を全身で感じる」と訳すことができますね。「全身で感じる」「その場で実際に感じるとる」ということなので「肌で感じる」という意味になる訳です。

\次のページで「「肌で感じる」を使いこなそう」を解説!/

「肌で感じる」を使いこなそう

この記事では「肌で感じる」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「肌で感じる」は「実際に見聞きしたり体験したりして感じとる」という意味で、類義語には「実感する」、対義語には「思考」、英語では「understand from experience」等と表現されることがわかりましたね。

文学部では卒業論文を書く前に、その作者の故郷等を訪れることがよくあります。それは実際に訪れることによって、その作者を育てた風土を肌で感じたいと思うから。その為にひたすらアルバイトをして資金を貯め、何週間も旅をする学生もいます。卒論のテーマに選ぶということは作家や作品にそれだけ興味を持もち、惚れ込んでいるということ。惚れ込んでいるから、とことん理解したいと思うのですね。

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国語言葉の意味

【慣用句】「肌で感じる」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「肌で感じる」について解説する。

端的に言えば肌で感じるは「実際に経験する」という意味ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んです。一緒に「肌で感じる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/柊 雅子

イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。「良い役者さんにインタビューするといろんなことを肌で感じさせてくれる」という彼女が「肌で感じる」について解説する。

「肌で感じる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「肌で感じる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「肌で感じる」の意味は?

「肌で感じる」には、次のような意味があります。

1.実際に見聞きしたり体験したりして感じとる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「肌で感じる」

私たちはどんなことを肌で感じることができるのでしょうか。

「今日は暑かったね」「乾燥しているから、お肌がカサカサ」…この「暑い」「乾燥している」のように気象に伴う気温変化や湿度変化は肌で感じることができますね。また「つるつるしている」「ザラザラしている」、「熱い」「冷たい」といったことも接触感覚として肌でとらえることができます。

しかし、私たちが肌で感じることができるのはこれだけだはありません。「聖地巡礼」という言葉がありますね。社会現象を引き起こした長編アニメーション「君の名は。」に関連してよく用いられた言葉です。「聖地巡礼」とはアニメーションや映画、小説等の舞台になったと思われる場所や建物をそのファンが訪れること。「君の名は。」では岐阜の宮水神社や長野の立石公園等が有名です。

「聖地巡礼」をすることによって、ファンはその作品をより身近なものに感じることができます。そして、それは自分がその世界に入り込むことにもなり、作品の世界を実際に感じることへと繋がっていくのです。

「肌で感じる」の語源は?

次に「肌で感じる」の語源を確認しておきましょう。

「肌」がないと私たちはどうなるのでしょうか。肌がないと私たちは形を保つことができませんね。肌(皮膚)は自分の形を保ち、自分と周りの世界を隔てる境界線です。「肌で感じる」は私たちの身体全体を覆っているその肌を通して、つまり身体の表面全体を使ってその肌が実際に接しているその場の状況や雰囲気を感じ、判断するということに由来しています。

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