
端的に言えば右に出る者がいないの意味は「最も優れている人のこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んです。一緒に「右に出る者がいない」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ヒマワリ
今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「右に出る者がいない」についてわかりやすく丁寧に説明していく。
「右に出る者がいない」の意味や語源・使い方まとめ

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「右に出る者がいない(みぎにでるものがいない)」は日常会話でも良く使われる慣用句ですね。意味を知っている人は多いでしょう。しかし、なぜ「右」なのでしょうか?
それでは早速「右に出る者がいない」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。…
「右に出る者がいない」の意味は?
まず初めに「右に出る者がいない」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「右に出る者がいない」には、次のような意味があります。
1.その人よりもすぐれた人がいない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「右に出る者がない」
上記のように、辞書によっては「右に出る者がない」と言う表記になっている場合もあります。
「右に出る者がない」とは、その人よりある能力で秀でている者はいない、つまりとびぬけて秀でていると言うことですね。もちろん褒め言葉として使われます。
日常会話だけでなく、小説などの文章にもよく使われる有名な慣用表現ですね。
「右に出る者がいない」の語源は?
次に「右に出る者がいない」の語源を確認しておきましょう。「右に出る者がいない」の由来は古くから使われている中国語の言い回しにあります。古くは、前漢の時代に書かれた、項羽と劉邦について書かれている「史記」にもこの表現の記載があるようです。
昔の中国では、右にいる人の方が偉い人、と言う決まりがありました。つまり「右に出る者がいない」のですから、その人の右側に立てる人がいない、その人が一番偉いと言うことですね。
ちなみに、日本でも左大臣、右大臣と言う位の人がいましたが、中国の左右とは優劣が逆で、左大臣の方が身分が高かったようです。
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