国語言葉の意味

「憎まれ口を叩く」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校校舎長がわかりやすく解説!

「憎まれ口を叩く」の使い方・例文

「憎まれ口を叩く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.そんなに憎まれ口を叩いていると、周りから人がいなくなるばかりだよ。
2.あの人は知り合いに合うと、憎まれ口ばかり叩いている。
3.憎まれ口を叩く人は、本当は「もっと自分を知ってほしい」と思っていることが多いそうだ。

「憎まれ口を叩く」は、実は憎まれ口を叩いている人本人に向けても使える表現です。とはいえ言われた方は嫌な言葉なわけですから、「憎まれ口を叩くことはやめなさい」と忠告する場面が多いですね。例文1がまさに該当します。

また例文2のように、他人がどんな人かを述べる際にも使われますね。例文1・2からわかるように、「憎まれ口を叩く」は「叩いている人について、周囲が評価する」際に使われる表現です。「憎まれ口を叩いている」本人には、自分が発言が憎まれ口だという自覚はないことが多いので、自然と「周囲から本人に」向けて使われるようになります。

例文3については、そんな説もあるという話ですが、詳しくは桜木先生に解説してもらいましょう。

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よお、呼ばれたぞ、桜木だ。例文3の心理「憎まれ口を叩く人は、自分を理解してほしいと思っている」についてだな。心理学の一説だが、確かにそんな説はあるようだ。

「憎まれ口を叩く人」というのは、自分に自信がなく自己肯定感が低いことが多いそうだ。日頃から『自分がやることには価値がない、どうせ失敗する』と思っているから、実際にミスをしてしまったときなども素直に謝ることができず、つい「憎まれ口を叩いてしまう」。すると周囲は嫌な顔をする、その様子を見て『ほら、やっぱり自分はダメなんだ』とまた思い込む…、そんな悪循環を自らつくりだしてしまうそうだ。しかし内心は「素直になれなくて憎まれ口ばかり叩いてしまうけれど、こんな自分をわかってほしい」と思っているという説だ。

「憎まれ口を叩く」人を見たら、嫌だと感じる気持ちをおさえ、少しだけ寄り添ってみる。すると新しい人間関係が始まる…、かもしれないぞ。

「憎まれ口を叩く」の類義語は?違いは?

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続いて「憎まれ口を叩く」と同じ意味を持つ表現を見てみましょう。

「減らず口を叩く/きく」

「憎まれ口」と同じように「叩く」ことができるのが「減らず口」です。「減らず口」とは「負け惜しみ、生意気な内容など、人の気分を害するようなことば」という意味で、相手に嫌な思いをさせる言葉という点で共通の意味を持っていますね。

ちなみに「憎まれ口」は誰に対しても使える一方、「減らず口」は、目下の者・年少の者が目上の人に対して使った言葉を、目上側が忠告するときに使われるという違いがあります。

\次のページで「「憎まれ口を叩く」の対義語は?」を解説!/

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