その2「手づる」
「手づる」は、漢字だと、手蔓、です。頼りにすることができる特別な関係であり、縁故やつてなども同じ意味。就職する際に手づるを求めてきた、といった使い方をします。
また、「手づる」にはもう1つの意味があり、「事件を解決する手づるをつかんだ」といったような手がかりや糸口といった意味合いも。一緒に覚えておきましょう。
その3「伝家の宝刀」
「伝家の宝刀」とは、家に代々伝わる大切な家宝の刀のことであり、これが転じて、いよいよ、ついに、切り札といった意味になります。「天下の宝刀」ではないので、くれぐれも注意しましょう。
特に、いざという時に大切な時以外はめったに使うことがない手段や物などのこと。奥の手も同じ意味です。
その4「隠し球」
「隠し球」は、ビジネスでの交渉などで、重要な場面に備えて隠しておく切り札のこと。例えば「皆さんのために、最後に隠し球を提供してきた」といった使い方をします。
もともと、野球において、野手が投げたと見せかけて球(ボール)を隠しておいて、走者が塁を離れた時にタッチアウトしようとするトリックなプレーのこと。これが語源です。
「頼みの綱」の対義語は?
続いて、「頼みの綱」の対義語(反対語)も、念のため確認しておきましょう。
「頼みの綱も切れ果てる」ということわざがあり、これが対義語です。
「頼みの綱も切れ果てる」
「頼みの綱も切れ果てる」は、最後の頼りである最終手段、まさに「頼みの綱」として希望を抱いてきた、望みをつないできたものが、その綱が切れてしまった、つまり、最後の希望が失われた、万策尽きるという意味の言葉です。
「神の綱も仏の綱も切れ果つる」との言葉もあり、これは、神や仏の助けすら期待できなくなる、つまり、最後に頼りとなる夢も希望も打ち砕かれたといった意味となります。
「頼みの綱」の英訳は?
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さらに、「頼みの綱」について、英訳も見ておきましょう。
「頼みの綱」を英語に訳すと、anchor、lifeline、mainstay、one’s only hope、reliance、resort などが一般的です。
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