国語言葉の意味

「あてどなく」の意味や使い方は?例文や類語を日本語研究家がわかりやすく解説!

「あてどなく」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「あてどなく」の類義語として、「とりとめもなく」を挙げます。「あてどなく」も「あてどもなく」のように助詞「も」を挟むことができますし、どこか決まった終着点が無いというニュアンスが「あてどなく」を連想させますね。では、「とりとめもなく」について「あてどなく」との類似点、相違点について迫ってみましょう。

「とりとめもなく」

「とりとめもなく」の意味を明らかにするために、『精選版日本国語大辞典』の「取留がない」を引用します。

とりとめ【取留】 が ない



まとまりがない。要領を得ない。しかと定まらない。

※微味幽玄考(1844‐84頃)六「漂々たる海部に育ちたる者は、其情薄くして〈略〉且其心に取止無き者也」

※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「種々の取留(トリトメ)も無い事が続々胸に浮んで」

 

出典:精選版日本国語大辞典(小学館)「取留がない」

語釈の3番目にある「しかと定まらない」という点が、「目当てや心当たりがない」という「あてどなく」の意味と共通する点でしょう。また、その結果要領を得ないというところも関連させることができるでしょう。しかし、すべての面でこの二つの語の意味が一致するわけではありません。「とりとめがない」にある「まとまりがない」という意味は、「あてどなく」の意味からは少し離れています。例文にあるような「とりとめのない考えが頭に浮かぶ」というような場合は「あてどなく」では使うことができません

「あてどなく」の対義語は?

「あてどなく」が「目当てや心当たり」が無いという意味ですから、目当てや心当たりがあって進んでいくという言葉が対義語として適当でしょう。ここでは、四字熟語である「敢為邁往(かんいまいおう)」をご紹介します。

\次のページで「「敢為邁往」」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: