その2「目の色を変える」
他にも「目の色を変える」といった表現もありますが、こちらも「血眼になる」と同様に過剰な集中や熱中した状態を表した表現です。少し異なるとすれば、快楽や欲に支配された興奮状態も含まれています。ケースによって使い分けられると良いでしょう。
「血走る」の対義語は?
「血走る」の直接的な対義語はありません。
「血走る」に含まれる異常なほど興奮、熱中するという意味の対義語を考えてみましょう。興奮や熱中することの反対は冷静になることです。ここでは、「血走る」と同じく体に関係する慣用句である「頭を冷やす」を紹介します。
「頭を冷やす」
せきやくしゃみなどをして風邪をひいたと分かった時、ねつが出ていたら家で氷枕や保冷剤などで頭を冷やす方は多いでしょう。個人差はありますが、頭を冷やすことは薬に頼らず自然にねつを下げられる方法として知られています。
「頭を冷やす」という言葉の語源は興奮して頭に血が上った時にねつがたまるため、頭を冷やすことで血流を抑えて冷静になるというところからきているようです。
「become bloodshot」
「become bloodshot」は動詞「become(~になる)」と形容詞「bloodshot(血走った)」で、「血走る」という意味になります。
「bloodshot 」は「充血」という意味の名詞としても使えますが、形容詞として使うことで日本語の「血走る」とほとんど同じように興奮や熱中したときの状態も表すことができる単語です。
ただし、比喩や慣用句として使うことは少なく、興奮や熱中した結果、実際に目が充血している場合に使われることが多いといえます。例で確認しましょう。
He was looking at the search site all night, so his eyes become bloodshot.
(彼は一晩中検索サイトを見ていたので、目が血走っている。)
\次のページで「「血走る」を使いこなそう」を解説!/