端的に言えば血走るの意味は「興奮して眼球が充血する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
長年哲学を学び、難解な言葉が使われる論文や専門書に触れてきた「ネオ」を呼んです。一緒に「血走る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ネオ
哲学や語学に興味があり、数々の難解な書物や論文に触れてきた哲学系ライター。言語の成り立ちを広い視野で研究し、その言葉が使われる意図を明確にすることを目指している。複雑な言葉もわかりやすくかみ砕いて説明していく。
「血走る」の意味は?
「血走る」には、次のような意味があります。
1.眼球が充血する。多く、興奮したり熱中したりしたときなどの目にいう。
2.血がほとばしり出たり、にじんだりする。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「血走る」
「血走る」とは、興奮したり熱中して目が充血すること。ラ行五段活用の動詞。主に、「目を血走らせる」といった使い方をします。興奮したり熱中しているときに、目の小さな血管が白目の部分に浮き出る様子の表現です。単に、外傷や病気などで血管が浮かびあがったり出血する場合にも用いられることがあります。
「血走る」の語源は?
「血走る」という言葉は、「血」という名詞と「走る」という動詞に分解できます。普段、私たちが使う「走る」という動詞ですが、実は様々な意味を持った動詞です。例えば、日本語では移動を表す以外にも「物事が進行すること」や「広がる、飛び散る」などの意味もあります。
興奮したり熱中したときに目が充血するのは、アドレナリンというホルモンが分泌され、血流の速度が上がり高血圧になることで血管が広がるからです。「血走る」という表現は、興奮したり熱中したときに「目の中に血管が広がる」という意味から生まれたと考えられます。
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