理科生物生物の分類・進化

「生物の進化」に”証拠”ってあるの?5つの証拠について現役講師が解説します

image by Study-Z編集部

そして「共通する前脚の骨の形」は、その名残である…進化によっていろいろな生物が登場してきた証拠である、といわれます。

進化を実際に”観察”した

さて、ここまで「進化には長い時間がかかる」という前提でお話を進めてきたのですが…実は、私たちが生きていられる年月の中で、実際に進化が起きる様子を確認できる事例が一部に存在するのです。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

というと、数年数十年という期間で進化が起きるということか?

はい。私たち人間は数十年、最近では100年近い生涯をすごしますが、寿命の短い昆虫や微生物、1年で枯れてしまうような植物など、どんどん次世代がうまれていく生物では、世代を経た形質の変化=進化が比較的観察しやすいのです。

その良い例にオオシモフリエダシャクというガの話があります。

元々この種には、黒っぽいタイプと白っぽいタイプのものが存在していました。その生息域で工業が発展し、樹木の表面が工場からの煙で黒っぽく汚れるようになると、黒っぽいタイプの占める割合があっという間に増加したのだといいます。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

それは進化なのか?

「進化」という言葉を当てはめるには小さな変化かもしれませんが、そのような変化が積み重なることで、新しい種が生まれたり、種全体の形質に違いが表れてくるものです。このようにして進化が進んでいったのだろうな、と示唆してくれる、非常に良い例といえるでしょう。

まだまだある!進化の”証拠”

今回は進化の”証拠”としてよく取り上げられるお話を、ピックアップしてご紹介しました。上記以外にも、進化の”証拠”といわれる事象は存在します。分子レベルの生物の関係や、発生過程など、分野も多岐にわたっているんです。

人間は、何万年、何千年という期間をかけて観察・実験をすることができません。それでも「生物の進化」という説に到達できたのは、これらのようなたくさんの”証拠”が積み重なってきたおかげなのです。

イラスト使用元:いらすとや

1 2 3 4
Share:
yu_onozuka