理科生物生物の分類・進化

「生物の進化」に”証拠”ってあるの?5つの証拠について現役講師が解説します

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イチョウは街路樹にもよく利用される身近な樹木ですが、近縁種化石としても出土するほど、太古の昔からその姿をほとんど変えていない植物なんです。なんと2億年ほど前のジュラ紀には、世界中にイチョウの近縁種が分布していたということがわかっています。

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ジュラ紀というと、本当に恐竜の仲間が生きていた時代だな。

これらのような「生きた化石」の存在は、太古の生物と現存の生物との間につながりがあることを示してくれているのですよ。

似ている”形”

生物どうしのあらゆる”形”を比較することで、生物間の関係を研究する学問は比較解剖学とよばれます。”形”というのは、外見でとらえられる手足や角、羽根の形といったものから、解剖してみないとわからない骨や内臓の形までさまざまです。

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生物どうしが進化によって多様になってきたのであれば、体の形にも似ているところ…類似点共通点が見つかる、と考えるのだろうな。

そのとおりです!とくに、共通の祖先をもつような生物どうしでは、その祖先から受け継いだ共通の特徴があるのではないか、と考えることができます。

その例としてよく挙げられるのが、脊椎(セキツイ)動物の前肢(前脚)の骨の形です。

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オリジナルのアップロード者は英語版ウィキペディアTimVickersさん – en.wikipedia からコモンズに移動されました。, パブリック・ドメイン, リンクによる

脊椎動物には魚類、両生類、爬虫(ハチュウ)類、鳥類、哺乳(ホニュウ)類がいます。それぞれ、大きさも生態も、もちろん見た目も大きく異なる生物のグループですよね。

ところが、これらの生物の前肢の骨の形を比較すると、「太い1本の骨+細い2本の骨+さらに細い複数の骨」という大まかな構成が一致するのです。

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我々の前肢=腕に当てはめて考えると、「太い1本の骨」は二の腕の骨、「細い2本の骨」は肘から手首の間の骨、「さらに細い複数の骨」は手のひらや指の骨だな。

もともと同じ器官だったものが、進化の過程で多様化していき、形や見た目が変化したものを相同器官(そうどうきかん)といいます。

脊椎動物の前肢は、ヒトのもつような腕、クジラのヒレ、鳥のつばさなど様々な形になっていますが、元々は共通した祖先のもつ同じ器官であったとみられているのです。

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yu_onozuka