「ないた烏がもう笑う」の使い方・例文
それでは「ないた烏がもう笑う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.さっきまで虫歯の治療がいやだと大泣きしていたのに、我慢したら好きな物を買ってもらえると聞いたら途端に笑顔なんだから、ないた烏がもう笑うだね。
2.さっきまで勝負に負けて泣いていて、次に勝ったらないた烏がもう笑ってるんだから、子供は気分屋だね。
3.彼女は我がままで、自分の思い通りにいかないと涙ぐんで、聞き入れられると今ないた烏がもう笑っているような人だよ。
例文1と2の通り、「ないた烏がもう笑う」は子供に対して使われることがほとんどです。欲しいものを与えられればすぐに機嫌を直す現金な子供の様子などを、皮肉な表現をしながらも、憎めないと言うような感情をこめて使います。
例文3は、あえて大人に対して使っている例文です。このように、わざわざ子供に対して用いる言葉を使うことで、より皮肉で批判的な意味で用いることもあるでしょう。
とはいえ、大人に対して使うと悪意のある言葉ですので気をつけましょう。
「ないた烏がもう笑う」の類義語は?違いは?
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「ないた烏がもう笑う」と全く同じ意味の言葉はありません。気持ちが変わりやすいと言う意味で似ている言葉としては「気まぐれ」や「気分屋」が挙げられます。
その1「気まぐれ」
「気まぐれ」は、「気紛れ」と漢字で書きます。意味は、人の気が変わりやすいこと。その時々の思いつきや気分で行動すること、です。時に、人ではなく物事の移ろいやすい様子にも用いる事があります。例えば、「気紛れな天気」などですね。
気が変わりやすく、予想がつかない、と言う意味では「ないた烏がもう笑う」の類義語と言えるでしょう。しかし、「ないた烏がもう笑う」は子供に使うことがほとんどですが、「気紛れ」には子供だけと言う制約はありません。
では「気まぐれ」の使い方を例文で確かめてみましょう。
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