国語言葉の意味

語源は虫の脱皮!?「一皮剥ける」の意味や類義語などを院卒日本語教師がわかりやすく解説

ウチの特進クラスに入った奴は、卒業する頃には人間的にも一皮剥けている奴が多い。志望校に合格できなかった場合でも、それまでとは見違えた人間になっている。やっぱり受験っていうのは人間を変えるよな。

ん?「一皮剥ける」の意味がピンとこないって?おいおい、勘弁してくれよ。この「一皮剥ける」っていうのは、簡単に言えば「洗練されて見違えるように良くなる」という意味です。うん、後の詳しい説明は院卒日本語教師の”むかいひろき”に任せた。よろしくな!

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「一皮剥ける」の意味や語源は?

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「一皮剥けたね!」「一皮剥けたんじゃない?」と言われて褒められたことがある人もいるのではないでしょうか。ただ、正確な意味を問われると、意外と答えられない言葉かもしれません。まずは、その「一皮剥ける」の意味と語源を見ていきます。

「一皮剥ける」の意味は「洗練されて見違えるように良くなる」

最初に、「一皮剥ける」の辞書での意味を確認していきましょう。国語辞典にて「一皮剥ける」は次のような意味が掲載されています。

容姿・性格・技術などが洗練されて見違えるようによくなる。
「ー・けてたくましくなる」

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「◆一皮剥(む)・ける」

「一皮剥ける(ひとかわむける)」は、努力したり練習を重ねたりすることによって「容姿・性格・技術などが洗練されて見違えるように良くなる」という意味の慣用表現です。「以前よりも成長した」というニュアンスを含みます。この「一皮」は、本質や素質を覆い隠すもののたとえとして使用されている表現です。

「一皮剥ける」の語源の一説は、昆虫などの脱皮!?

「一皮剥ける」の正確な語源は、残念ながら分かっていません

ただ、ある一説では、虫やヘビなどの脱皮が由来しているのではないかと考えられています。虫やヘビは一定の時間が経過すると、それまで体を覆っていた古い殻を破って、さらに大きな個体へと成長していきますが、これを「脱皮」といいます。虫やヘビがそれまでの古い殻を破って大きくなることに、人間の成長をたとえた言葉なのかもしれませんね。

\次のページで「「一皮剥ける」の使い方を例文とともに確認!」を解説!/

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