
その1「one’s eyes fill with tears」
「fill with~」は「~でいっぱいになる」、「tear」は「涙」ですので、たとえば「My eyes filled with tears.」とすると「私の目は涙でいっぱいになった。」となります。ただ、単に涙があふれそうだという状態を表しているため、「目頭が熱くなる」ほど深く感動しているニュアンスは出せていないでしょう。
その2「〇〇 bring(s) tears to one’s eyes」
〇〇に感動する原因となったものをいれて、それが涙を「bring(もたらす)」とする表現です。たとえば「その映画をみて私は目頭が熱くなった。」と言いたいとき、「The movie brought tears to my eyes.」と訳すことができるでしょう。
その3「〇〇 move(s) A to tears」
〇〇には感動した原因、Aには感動している人をいれます。先ほどの「その映画をみて私は目頭が熱くなった。」だと、「The movie moved me to tears.」となりますね。
動詞「move」には「動く、動かす」以外に、「~を感動させる」という意味があります。「私を感動させ涙を誘った」、つまり「私は目頭が熱くなった」ということです。
「目頭が熱くなる」を使いこなそう
この記事では「目頭が熱くなる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「深く感動して涙ぐむこと」という意味で使うのでしたね。何かに感動して涙が浮かんできたら、「目頭が熱くなった」と使ってみましょう。
慣用句はとても奥深く魅力的なものです。直接的な言葉を使っていなくても、どのような状態なのか何となく分かってしまうのが慣用句のすごいところ。しかし、似たような表現でも意味合いが少し違っていることがあり、調べてみると新しい発見があったりします。感覚的に使用せず、正しい意味を押さえて使いこなしましょう!