
端的に言えば目頭が熱くなるの意味は「深く感動して涙ぐむ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役のオンライン塾講師でライターのななを呼んです。一緒に「目頭が熱くなる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/なな
現役のオンライン塾講師であり、現在はライターとしても活動している。作文の添削をする際にひたすら辞書を引いた経験から、正しい日本語について常に考えるようになった。日本語の奥深さを伝えたいという熱い思いをもっている。
「目頭が熱くなる」の意味は?
「目頭が熱くなる」には、次のような意味があります。
深い感動のために、涙が浮かんでくる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「目頭が熱くなる」
「目頭が熱くなる」とは、何かを見たり聞いたりして心が動き、深く感動して涙ぐむことを表す慣用句です。「目頭」は目尻の反対側、つまり鼻側の目の端のこと。そこが「熱くなる」わけですが、「熱い」の意味もみておきましょう。
1.温度が著しく高く感じられる。⇔冷たい。
2.感情が高まった状態である。
ア.恋する相手に夢中になるさま。また、深く愛し合うさま。
イ.感情が激しく燃え上がるさま。
ウ.熱心である。熱意がある。
エ.程度がはなはだしい。
オ.好調である。また、人々が関心を寄せる。
3.(「身があつい」の形で)せっぱ詰まって困るさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「熱い」
日常的に使う「熱い」の一語にも、これだけの意味があります。「感情が高まる」という2つめの意味のうち、イの「感情が激しく燃え上がるさま」が、「目頭が熱くなる」に当てはまりますね。
「涙が浮かんでくる様子」を「涙」という言葉を使わずに表現するところに、慣用句の奥深さを感じます!
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