この記事では「目を瞑る」について解説する。

端的に言えば目を瞑るの意味は「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「目を瞑る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「目をつぶる」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「目を瞑る」の意味や使い方を見ていきましょう。ちなみにこの言葉の読みは「めをつぶる」もしくは「めをつむる」となります。

「目を瞑る」の意味は?

「目を瞑る」には、次のような意味があります。

1.目を閉じる。また、目を閉じて眠る。

2.死ぬ。

3.過失などを見て見ぬふりをする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目を瞑る」

「目を瞑る」には3つの意味がありました。まずは「目を閉じる。また、目を閉じて眠る」という意味です。これは、動作そのものを指して使われていて、そこから眠っているということを表現しています。次に「死ぬ」という意味です。人間は亡くなる時に瞳を閉じているということからきています。

そして、「過失などを見て見ぬふりをする」という意味です。「目を瞑る」という表現は、現状この意味で使われることが多くなっています。問題が起きたときや、誰かが失敗をしてしまったとき。もしくは、不正をしていることが分かっている時などに、それを見て見ぬふりをするということです。

「目を瞑る」の使い方・例文

「目を瞑る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.大手企業とのビジネスチャンスをつかめるか大切なプレゼンを前に、彼女はそっと目を瞑った。

2.父は今日、家族への感謝の思いをしたためた手紙を書き終えた直後、目を瞑ったそうだ。

3.部長は、若い彼女の成長を促すためにもと責任は上司である自分がとると、ある程度のミスは目を瞑ってきた。

1の例文では、大切なプレゼンを前に女性が目を閉じたことを指して使われています。緊張などを鎮めるためにそっと目を瞑ることは効果的です。人間は、五感から常に様々な刺激を受けています。それによって、考えがまとまらなかったり、緊張しすぎてしまったりと上手く自分のメンタルをコントロールできない状態になってしまうことがあるのです。そうしたときに、目を瞑ることで、視覚情報を遮断することでかなり落ち着ける場合があります。

2の例文では、父親が亡くなったということを婉曲的に表現するために使われました。

3の例文では、上司がミスをしてもそれを容認して、何とか若手社員を成長させようとする様子を指して使われています。若い社員は何をするのも経験が浅く、それゆえに失敗をすることもありますが、実際に仕事をさせない限りは成長もありません。そうしたことを分かっている上司が、自ら責任を負ってでも彼女を使い続けているということです。最近はこうした上司は少なくなりましたね。

「目を瞑る」の類義語は?違いは?

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「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」という意味を持つ「目を瞑る」という言葉。類義語としては「瞳を閉じる」「目こぼしする」「堪忍する」「黙殺する」などが挙げられます。「瞼を閉じる」以外は、全て「見て見ぬふりをする」という意味で使われる言葉です。ただし、それぞれ少しずつニュアンスが違うので、ひとつひとつ確認していきましょう。

その1「瞳を閉じる」

「瞳を閉じる」の「瞳」は「目の虹彩や瞳孔、黒目」といった意味のほかに「目、目線」といった意味がある言葉。よって、「瞳を閉じる」は「目を閉じる」ということになります。「目を瞑る」というよりもやや叙情的な表現です。

お立ち台に上がった選手は一瞬、瞳を閉じ、そして思いを語り始めた。

その2「目こぼしする」

「目こぼしする」は「咎めるはずのことを、わざと見逃してあげること」という意味の言葉です。「目溢し」とも書きます。米俵の隙間から米粒がこぼれてしまうことを「目溢れ」と言いますが、それと同じように「隙間を作って、見逃してあげる」ようなイメージです。ここで言う「目」は、人間の器官ではなくて、「物と物の隙間」という意味の「目」ということになります。

少しくらい目こぼしするくらいの余裕がなければ、若手を成長させながら使い続けることは出来ない。

\次のページで「その3「堪忍する」」を解説!/

その3「堪忍する」

「堪忍する」は「怒りを抑えて、人の過ちを許してあげること」という意味の言葉。見て見ぬふりをしてあげるために、自分が怒りを抑え、さらにそれに伴う痛みなどを受け入れる場合に使われる言葉です。これまで紹介してきた類義語とは違って、マイナスの感情が発生しながらも、それでも「目を瞑る」といった場合に使われる表現となります。

組織の長として堪忍すべきところはするが、それに甘えている人ばかりになってしまってもよくはない。

その4「黙殺する」

「黙殺する」は「取り合わないこと」という意味の言葉。これまでは、大目に見てあげたり、見て見ぬふりをしたり、痛みがあったりしても寛大な措置をしてきましたが、こちらは「取り合わない」という、ネガティブな意味合いの「目を瞑る」ということになります。

首相は、中止を求める国民の声を黙殺するかのように、開催へと突き進んだ。

「目を瞑る」の対義語は?

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「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」という意味を持つ「目を瞑る」という言葉の対義語となるのは、「目を見開く」「刮目」「注目する」といった言葉です。「目を見開く」は「目を閉じる」という意味に対して。「刮目する」「注目する」は「見て見ぬふりをする」という意味に対して対義語となります。

その1「目を見開く」

「目を見開く」は「目を大きく開ける」という意味の言葉。主に、驚くようなことがあった時や、信じられないといったことを態度であらわすときにする仕草です。

あまりにも唐突な異動命令に、彼は思わず目を見開いた。

\次のページで「その2「刮目」」を解説!/

その2「刮目」

「刮目」は「目をこすって、よく見ること」という意味の言葉です。しっかりとピントが合うように、いちど目元を手などで触ったのちに、よく見るような動作を指して使われています。実際には触っていなくても、よく見ようとすることを指して使う言葉です。

営業成績を一気に伸ばした彼の活躍は、刮目に値するものだ。

その3「注目する」

「注意、関心を持ってみること」という意味の「注目する」という言葉。単に「見る」というよりも、そこに興味や関心、注意、警戒をもってチェックするという場合に使われます。よって、実際に目視するということはもちろんですが、確認をしたり、関心を持っておくことなどにも使うことができる言葉です。

8年ぶりに日本に帰ってきた彼の投球を、東北各県のファンが注目していた。

「目を瞑る」を使いこなそう

この記事では「目を瞑る」の意味・使い方・類語などを説明しました。「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」といった意味を持つこの言葉。本来の意味にプラスして、目を瞑るという行為そのものが人間にもたらす効果というものも、文脈の中では大きな意味を持つことになります。また、「目」にまつわる言葉は、かなり多く存在するので、これを機にまとめておくと、語彙力が一気にアップし、表現の幅も広げられるのでおすすめです。

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国語言葉の意味

「目を瞑る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「目を瞑る」について解説する。

端的に言えば目を瞑るの意味は「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「目を瞑る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「目をつぶる」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「目を瞑る」の意味や使い方を見ていきましょう。ちなみにこの言葉の読みは「めをつぶる」もしくは「めをつむる」となります。

「目を瞑る」の意味は?

「目を瞑る」には、次のような意味があります。

1.目を閉じる。また、目を閉じて眠る。

2.死ぬ。

3.過失などを見て見ぬふりをする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目を瞑る」

「目を瞑る」には3つの意味がありました。まずは「目を閉じる。また、目を閉じて眠る」という意味です。これは、動作そのものを指して使われていて、そこから眠っているということを表現しています。次に「死ぬ」という意味です。人間は亡くなる時に瞳を閉じているということからきています。

そして、「過失などを見て見ぬふりをする」という意味です。「目を瞑る」という表現は、現状この意味で使われることが多くなっています。問題が起きたときや、誰かが失敗をしてしまったとき。もしくは、不正をしていることが分かっている時などに、それを見て見ぬふりをするということです。

「目を瞑る」の使い方・例文

「目を瞑る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.大手企業とのビジネスチャンスをつかめるか大切なプレゼンを前に、彼女はそっと目を瞑った。

2.父は今日、家族への感謝の思いをしたためた手紙を書き終えた直後、目を瞑ったそうだ。

3.部長は、若い彼女の成長を促すためにもと責任は上司である自分がとると、ある程度のミスは目を瞑ってきた。

1の例文では、大切なプレゼンを前に女性が目を閉じたことを指して使われています。緊張などを鎮めるためにそっと目を瞑ることは効果的です。人間は、五感から常に様々な刺激を受けています。それによって、考えがまとまらなかったり、緊張しすぎてしまったりと上手く自分のメンタルをコントロールできない状態になってしまうことがあるのです。そうしたときに、目を瞑ることで、視覚情報を遮断することでかなり落ち着ける場合があります。

2の例文では、父親が亡くなったということを婉曲的に表現するために使われました。

3の例文では、上司がミスをしてもそれを容認して、何とか若手社員を成長させようとする様子を指して使われています。若い社員は何をするのも経験が浅く、それゆえに失敗をすることもありますが、実際に仕事をさせない限りは成長もありません。そうしたことを分かっている上司が、自ら責任を負ってでも彼女を使い続けているということです。最近はこうした上司は少なくなりましたね。

「目を瞑る」の類義語は?違いは?

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「目を閉じる、死ぬ、見て見ぬふりをする」という意味を持つ「目を瞑る」という言葉。類義語としては「瞳を閉じる」「目こぼしする」「堪忍する」「黙殺する」などが挙げられます。「瞼を閉じる」以外は、全て「見て見ぬふりをする」という意味で使われる言葉です。ただし、それぞれ少しずつニュアンスが違うので、ひとつひとつ確認していきましょう。

その1「瞳を閉じる」

「瞳を閉じる」の「瞳」は「目の虹彩や瞳孔、黒目」といった意味のほかに「目、目線」といった意味がある言葉。よって、「瞳を閉じる」は「目を閉じる」ということになります。「目を瞑る」というよりもやや叙情的な表現です。

お立ち台に上がった選手は一瞬、瞳を閉じ、そして思いを語り始めた。

その2「目こぼしする」

「目こぼしする」は「咎めるはずのことを、わざと見逃してあげること」という意味の言葉です。「目溢し」とも書きます。米俵の隙間から米粒がこぼれてしまうことを「目溢れ」と言いますが、それと同じように「隙間を作って、見逃してあげる」ようなイメージです。ここで言う「目」は、人間の器官ではなくて、「物と物の隙間」という意味の「目」ということになります。

少しくらい目こぼしするくらいの余裕がなければ、若手を成長させながら使い続けることは出来ない。

\次のページで「その3「堪忍する」」を解説!/

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