

端的に言えば反吐が出るの意味は「不愉快になる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んだ。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「反吐が出る」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/タケル
某国立大で日本語学を専攻。見ていて反吐が出るようなニュース映像や動画には、本当に心を痛める思いだ。私(ライター)の記事が少しでも癒やしのひと時を与えられればと、常に考えて記事を作成している。
「反吐が出る」の意味は?
「反吐が出る」には、次のような意味があります。
非常に不快な気持ちになる。「見えすいたごますりには—・出る」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「反吐が・出る」
まず、「反吐」は「へど」と読みます。「反」を「へ」と読む熟語は一般的に「反吐」くらいしか使わないので、この際覚えましょう。
「反吐が出る」(へどがでる)とは、「とても不快な気持ちになる」という意味の慣用句です。実際に「反吐」を出してしまうときに使うのではなく、嫌悪感を抱くときなどに使います。
「反吐が出る」の語源は?
次に「反吐が出る」の語源を確認しておきましょう。
「反吐」の「吐」が「はく」なのは明白でしょう。問題は「反」です。「反」という漢字には、「かえす」「そむく」の他にも「かえる、もどる」という意味があり、「反吐」は合わせて「吐き戻す」という意味となります。つまり、「反吐」とは嘔吐物のことであり、胃の中の物を戻してしまうほど不愉快というのが「反吐が出る」となるわけです。
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