この記事では「反吐が出る」について解説する。

端的に言えば反吐が出るの意味は「不愉快になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「反吐が出る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タケル

某国立大で日本語学を専攻。見ていて反吐が出るようなニュース映像や動画には、本当に心を痛める思いだ。私(ライター)の記事が少しでも癒やしのひと時を与えられればと、常に考えて記事を作成している。

「反吐が出る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「反吐が出る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「反吐が出る」の意味は?

「反吐が出る」には、次のような意味があります。

非常に不快な気持ちになる。「見えすいたごますりには—・出る」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「反吐が・出る」

まず、「反吐」は「へど」と読みます。「反」を「へ」と読む熟語は一般的に「反吐」くらいしか使わないので、この際覚えましょう。

反吐が出る」(へどがでる)とは、「とても不快な気持ちになる」という意味の慣用句です。実際に「反吐」を出してしまうときに使うのではなく、嫌悪感を抱くときなどに使います。

「反吐が出る」の語源は?

次に「反吐が出る」の語源を確認しておきましょう。

「反吐」の「吐」が「はく」なのは明白でしょう。問題は「反」です。「反」という漢字には、「かえす」「そむく」の他にも「かえる、もどる」という意味があり、「反吐」は合わせて「吐き戻す」という意味となります。つまり、「反吐」とは嘔吐物のことであり、胃の中の物を戻してしまうほど不愉快というのが「反吐が出る」となるわけです。

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「反吐が出る」の使い方・例文

「反吐が出る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.お願いだからそんな話題は反吐が出るからやめてくれ。
2.あいつの顔など二度と見たくないし、近くにいると聞くだけで反吐が出そうだ。
3.一見すると地味でどこにでもいるタイプと言っていい風貌の女が、実はあの事件の真犯人だったと後で知ることとなり、反吐が出るような複雑な感情を抱いたことがある。

慣用句には、大げさな表現が好んで使われます。「目から火が出る」や「足が棒になる」などといった具合です。

「反吐が出る」という慣用句も、実際にそうなるものとして使われるわけではありません。本当にそうした場合、マナーどうこうのレベル以前の問題です。よって、「反吐が出そうだ」や「反吐が出るようだ」などと使われることが多くなります。例文2や3を参考にすると良いでしょう。

「反吐が出る」の類義語は?違いは?

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ところで、「反吐が出る」の類義語は何でしょうか。違いとともに見ていきましょう。

「虫酸が走る」「吐き気がする」

「反吐が出る」の類義語と言えるものは数多く存在しますが、ここでは体に関係する言葉2つを見ていくことにしましょう。

まず、「虫酸が走る」(むしずがはしる)という慣用句があります。辞書に記載されている意味は「胸がむかむかするほど不快である」といった具合です。「不快である」ことは「反吐が出る」も同じですので、意味は同じと言っていいでしょう。違うとすれば、「反吐」は嘔吐物ですが、「虫酸」は胃がむかつくときに胃から口へ出るすっぱい液体のことです。なお、「むしず」は「虫酸」とも「虫唾」とも書きます。

もう1つ、「吐き気がする」(はきけがする)という言葉についても見ていくことにしましょう。こちらも「反吐が出る」のような意味で使われているのを見かけるでしょう。しかし、辞書で「吐き気がする」の意味を調べると、「嘔吐感を催す」などとしか記載されていません。つまり、本来は「吐き気がする」という言葉に「不快である」という意味がないのに、慣用句のように使われている実状があるということです。

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「反吐が出る」の対義語は?

さらに「反吐が出る」の対義語も見てみましょう。

「胸のつかえが下りる」「溜飲を下げる」

「反吐が出る」が「不快な気持ちになる」という意味ですので、「いい気分になる」といった意味の慣用句が対義語としては望ましいでしょう。すると、「心が晴れる」や「もやもやが消える」などを挙げられます。

しかし、どうせなら「反吐が出る」のような体に関係する慣用句を挙げるべきではないでしょうか。であるならば、「胸のつかえが下りる」や「溜飲を下げる」があります。「溜飲」(りゅういん)とは「飲食物が胃にとどまって出る酸性の液がのどに上がってくること」ですので、「溜飲を下げる」は「胸のつかえが下りる」に近い状態と言えるでしょう。

「反吐が出る」の英訳は?

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では、「反吐が出る」を英訳するとどうなるのでしょうか。

「be nauseating」

まず、「吐き気を催させる、嫌な感じを起こさせる」という意味の「nauseate」という動詞があります。これに「ing」を付けた「nauseating」という形容詞が、「反吐が出る」の英訳として使用可能な言葉です。

もっと簡単な表現を求めるのなら、「vomit」という動詞もあります。しかし、こちらは「吐く、吐き出す」という意味であるため、慣用句の「反吐が出る」の英訳としては使いづらいでしょう。文字通り「反吐が出ている」状態を表す英訳として使うこととなります。

「反吐が出る」を使いこなそう

この記事では「反吐が出る」の意味・使い方・類語などを説明しました。

胃から食べたものを戻しそうなほど不快だ、これが「反吐が出る」の意味です。よって、「反吐が出る」という言葉を使う機会は少ない方が良いに決まっています。それなのに、21世紀の今になっても、残念ながら「反吐が出る」ようなことがなくなることはありません。だからといって、他人の蛮行に絶望するばかりではなく、私たちは手を取り合って難局を乗り越えていかなければなりません。少しでも「反吐が出る」ような思いをしないように努めるべきでしょう。

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【慣用句】「反吐が出る」の意味や使い方は?例文や類語を雑学大好きwebライターがわかりやすく解説!

この記事では「反吐が出る」について解説する。

端的に言えば反吐が出るの意味は「不愉快になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「反吐が出る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タケル

某国立大で日本語学を専攻。見ていて反吐が出るようなニュース映像や動画には、本当に心を痛める思いだ。私(ライター)の記事が少しでも癒やしのひと時を与えられればと、常に考えて記事を作成している。

「反吐が出る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「反吐が出る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「反吐が出る」の意味は?

「反吐が出る」には、次のような意味があります。

非常に不快な気持ちになる。「見えすいたごますりには—・出る」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「反吐が・出る」

まず、「反吐」は「へど」と読みます。「反」を「へ」と読む熟語は一般的に「反吐」くらいしか使わないので、この際覚えましょう。

反吐が出る」(へどがでる)とは、「とても不快な気持ちになる」という意味の慣用句です。実際に「反吐」を出してしまうときに使うのではなく、嫌悪感を抱くときなどに使います。

「反吐が出る」の語源は?

次に「反吐が出る」の語源を確認しておきましょう。

「反吐」の「吐」が「はく」なのは明白でしょう。問題は「反」です。「反」という漢字には、「かえす」「そむく」の他にも「かえる、もどる」という意味があり、「反吐」は合わせて「吐き戻す」という意味となります。つまり、「反吐」とは嘔吐物のことであり、胃の中の物を戻してしまうほど不愉快というのが「反吐が出る」となるわけです。

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