
「息巻く」の使い方・例文
「息巻く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。「息巻く」は、大きく3つの意味があるのでそれぞれ例文を用意しました。下記の例文をご覧ください。
1.「車の運転手に対して『弁償しろよ』大声をだし息巻く」
2.「乳幼児が泣いているくらいで、それほど息巻くことはないだろう」
3.「ここ最近の試合で得点を決めているから、彼は息巻っている」
1の例文では、車の運転手の不注意で何かが壊されてしまったのでしょう。激しく興奮し、『相手が弁償する』と言わない限り、激しく文句を言いまくってる状況です。2の例文は、電車の中で乳幼児の泣き声を聞き、機嫌が悪くなって激しく怒っている様子を表しています。ただ、乳幼児の仕事は泣くこと。と言われるくらいなので、仕方ないのでは。と思うところですが、自分に余裕がなくなるほどに機嫌が悪いのでしょう。3の例文では、自分は凄いと勘違いし、高ぶっている様子です。そのため、他人に自分の偉大さを認めさせるとすると同時に、他人を蔑むような態度をとっているのでしょう。
どの例も冷静さを失い、感情的になっていることが大きな特徴です。もちろん、良い印象を与えることはないでしょう。
「息巻く」の類義語は?違いは?

「激しく興奮している様子を表現する」という意味の「息巻く」。その類義語として挙げられるのは「熱り立つ」「猛り立つ」「激高/激昂」という言葉です。それぞれに「激しく怒っている」「激しく興奮している」という意味ではありますが、多少意味合いが違います。ひとつずつ、確認していきましょう。
その1「熱り立つ」
「熱り立つ」は「いきりたつ」と読みます。意味は「激しく怒って興奮する」です。「息巻く」とはほぼ同じ表現ですが、「熱」という漢字が使われています。息を荒くさせるほどではないが、激しく怒って、熱くなるほど興奮している様子でしょう。つまり、「息巻く」の前後といったところです。具体例としては、「熱り立っている」と使うと、「息は荒くしていないが、激しく怒っている」というように使うことができます。
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