端的に言えば入れ知恵の意味は「人に知恵をつけること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
広告や書籍で13年の経験を積んだ現役校正者の朱月を呼んです。一緒に「入れ知恵」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/朱月
誤字脱字と日々格闘する校正者。13年の校正経験を生かし、丁寧に解説する。
「入れ知恵」の意味や語源・使い方まとめ
「入れ知恵」という言葉を見たり聞いたりしたことはあるでしょうか?
聞いたことがある・知っているという人は、この言葉にどのようなイメージを持っていますか?自分で実際に使ったことがある人は、この言葉をどのような場面で使ったか覚えているでしょうか。
今回は「入れ知恵」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「入れ知恵」の意味は?
まずは国語辞典で言葉の意味を調べてみましょう。「入れ知恵」には、次のような意味があります。
〔名〕(スル)他人に知恵をつけること。また、他人からつけられた知恵。多く、悪いことにいう。付け知恵。「幼い弟に―する」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「入れ知恵」
辞書に書かれている記述の前半だけを読めば、「他人に知恵をつけて賢くなるのなら、良いことじゃないか」と思いますよね。ですが「入れ知恵」という言葉は、辞書にもわざわざ補足されているように悪いイメージで使われることが多いようです。
以前からこの言葉を知っている、あるいは使ったことがある人の中には、「入れ知恵」という言葉に「ずる賢さ」や「策略家」などのイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
「入れ知恵」の語源は?
次に「入れ知恵」の語源を確認しておきましょう。
「入れ知恵」は「入知恵」ともいい、「入れる」と「知恵」がくっついた言葉です。「入れる」は「何かを加える、つけ加える」という意味ですから、言葉通りですね。
「知恵」は「智恵」「智慧」の漢字をあてることもあります。「智慧」と書くと仏教用語としての意味合いが強くなりますが、ここでの「知恵」は「物事の道理を判断し、筋道を立てて正しく処理していく能力」のことです。
「入れ知恵」の使い方・例文
「入れ知恵」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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