国語言葉の意味

「法主」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校校舎長がわかりやすく解説!

この記事では「法主」について解説する。

端的に言えば法主の意味は「仏陀、僧侶」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元予備校校舎長で国語指導歴が長い、教育系ライターのみゆなを呼んです。一緒に「法主」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/みゆな

元大手予備校校舎長、現在は教育系のライター。国語、特に現代文の指導経験が豊富。難解な言葉や表現を中高生がスラスラ理解できるように解説するのが大得意。

「法主」の意味や語源・使い方まとめ

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「法主」は「ほうしゅ/ほっす」と読みます。仏教用語なので、日常的に見聞きする言葉ではありませんね。仏教の世界は僧侶の階級「僧階」を表す言葉が大変多いのが特徴ですが、「法主」はさらに上の存在を指す言葉です。今回は「法主」を分かりやすく解説しながら、仏教について見てみましょう。今まで知らなかったお坊さんの世界に詳しくなれますよ。

それでは早速「法主」の意味や語源・使い方を確認していきましょう。

「法主」の意味は?

「法主」には、次のような意味があります。

1.法門の主、すなわち仏。
2.仏法を説く人。仏や維摩 (ゆいま) 居士などをさす。
3.法会の主宰者である僧。
4.一宗派の長。ほっしゅ。ほっす。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「法主」

「法主」とは仏教の教えを説き諭す人を指しますが、「教えの要(かなめ)」となる人を指すことに注意しましょう。

お坊さんの階位は宗派によって呼び方が異なり、たとえば真言宗で位が一番上の僧侶は「大僧正」、次いで「権大僧正」「中僧正」…、と続きます。ちなみにお坊さんの階位は、修行年数や学歴によって変わることが多いようです。

そして「法主」はこれら僧侶のさらに上にある概念だと理解しましょう。宗派や宗門、寺院、教団などの最高指導者を指すのが「法主」ですから、「お坊さんたちに説法する人(=教えを説く人)」と考えられますね。

「法主」の由来は?

次に「法主」の由来を見てみましょう。

「法主」は現代では宗派の最高指導者を指しますが、元々は仏教の開祖であるお釈迦さまを表す言葉でした。中国に伝わる仏教の教え『中阿含経第49大空経』には、「世尊(=釈迦)を法の本と為し、世尊を法主と為す。法は世尊に由る(意訳:釈迦が教えの根本であり、釈迦を法主と呼ぶ)」と記されており、法主とは釈迦のことだったことが分かります。

のちに中国仏教界で、人々に仏教を説く僧侶のうち大変徳が高い人のことを「法主」と呼ぶようになりました。この考え方が日本にも伝わり、宗派の最高指導者や代々受け継がれる住職にある人を「法主」と呼ぶようになったと言われています。

\次のページで「「法主」の使い方・例文」を解説!/

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