端的に言えば言葉を失うの意味は「絶句する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「言葉を失う」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「言葉を失う」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説してい来ます。
「言葉を失う」の意味や語源・使い方まとめ
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「言葉を失う」ような経験をしたことはあるでしょうか?それはどんな時にどのようになりましたか?私は大学で初めて器楽の演奏を聴いたとき、何とも言えない奥深い音色に衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えていますよ。私の場合は感動のあまり言葉を失いましたが、他にどのような時に用いるのでしょうか?今回は「言葉を失う」について詳しく解説をしていきます。
それでは早速「言葉を失う」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「言葉を失う」の意味は?
「言葉を失う」には、次のような意味があります。
1.衝撃や感動のあまりに、発言できなくなる、または、言うべき言葉が見つからない様子。
2.絶句すること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「言葉を失う」
「言葉を失う」は、文字通り発する言葉が出ない事を指します。誰にでも経験があるでしょう。人は思いがけない出来事に遭遇すると、思わずフリーズして絶句してしまいますよね。衝撃・心理的な動揺・唖然とした時など、さまざまな要因でショックを受けたり、感動した時に起こる現象ですよ。
「言葉を失う」の語源は?
次に「言葉を失う」の語源を確認しておきましょう。「言葉を失う」の語源は言葉そのままなので、「失う」の語源について少し触れておきましょう。
「失う」は「うし」と「なう」から出来ているのを知っているでしょうか?「うし」は「失(う)す」の意味で、「薄い」と同源とされています。「薄い」の「密度が薄くなる」から派生して「ものが消失する・なくなる」の意味に成りましたよ。「なう」は「行う」と同じ「なう」で、「関連する行為」の意。この2語が合わさり「ものなどが消失する」となりました。
ですので、「言葉を失う」も「言葉を消失する」の意味で用いられていますよ。
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