
その2「麻姑掻痒」
「麻姑掻痒」の読み方は「まこそうよう」です。麻姑は先に解説した中国の伝記に記された仙女のことを言います。麻姑の長い爪で背中を掻いてもらったら気持ちいいだろうと想像できることから、自分の手が届かない所を掻いてもらうという意味合いが転じて、細かいところに気配りできることを表すようになりました。
その3「気が利く」
「気が利く」も「痒い所に手が届く」の類義語です。「気が利く」とは細かいところにまでよく気がついて心が行き届くという意味があります。「気が利く」人はあいさつやお礼がしっかりできて、その場の空気を読むことも上手です。そのような人になりたいですね。
「痒い所に手が届く」の対義語は?
次に「痒い所に手が届く」の対義語を見ていきましょう。
「靴を隔てて痒きを掻く」
「靴を隔てて痒きを掻く」とは、痒い足を掻くのに靴の上から掻くことで、思うように目的が達せられずもどかしいことを意味します。一般的には「隔靴掻痒(かっかそうよう)」と言ったほうがなじみのある言葉かもしれません。先に解説した「麻姑掻痒」によく似た言葉ですが、意味はまったく反対です。
その1「satisfies each and evry need」
「satisfies each and evry need」を直訳すると「おのおのあるいはすべてのニーズを満たす」となりますが、この英語は「痒い所に手が届く」の慣用表現になります。「satisfies」は満たすという意味で「満足」の「satisfaction」が変化したものです。
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