国語言葉の意味

【慣用句】「痒い所に手が届く」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者がわかりやすく解説!

この記事では「痒い所に手が届く」について解説する。

端的に言えば痒い所に手が届くの意味は「配慮が行き届いている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んです。一緒に「痒い所に手が届く」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/八嶋弘毅

自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。

「痒い所に手が届く」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「痒い所に手が届く」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「痒い所に手が届く」の意味は?

「痒い所に手が届く」には、次のような意味があります。

細かいところにまで気遣いが行き届いていることのたとえ。

出典:明鏡国語辞典第三版(大修館書店)「痒い所に手が届く」

例えば背中が痒い場合、あなたはどうしますか?自分の手が届く範囲ならなんとかなるでしょうが、そうでない場合は孫の手を使ったり、誰かに掻いてもらうでしょう。このように、自分の気持ちを先取りしてわざわざお願いしなくても行動してくれるような場合に「痒い所に手が届く」と表現します。

旅館や通りすがりのお店でこのようなサービスを受けたら、あなたもみんなにそれらの旅館やお店をおすすめしたくなるのではないでしょうか。

「痒い所に手が届く」の語源は?

次に「痒い所に手が届く」の語源を確認しておきましょう。この言葉は、中国神話に登場する麻姑(まこ)と呼ばれる女性の仙人いわゆる仙女(せんにょ)が由来となっています。麻姑は18歳か19歳の美しい娘で、鳥のように長い爪を持っていました。

これを見た漢の孝恒帝(こうかんてい)時代の平民・蔡経(さいけい)は、あの長い爪で背中を掻いてもらったらさぞ気持ちがいいだろうと考えたとのことです。麻姑の発音が変化して背中を掻く道具「孫の手」の語源になったと言われています。

この故事から、配慮が行き届いてどんな要望にも応えられる気配りができることを「痒い所に手が届く」と言うようになりました。

\次のページで「「痒い所に手が届く」の使い方・例文」を解説!/

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