国語言葉の意味

「節を屈する」の「節(せつ)」は何のこと?簡単な意味や使い方・類語などを語学系主婦ライターが分かりやすく解説

この記事では「節(せつ)を屈(くっ)する」の意味を解説する。
「節を屈する」は簡単に言うと「自分の気持ちを曲げて相手に従う」ことだ、こう言うと屈辱的な感じがするな。まあ、この世の中、なかなか自分の意見は通らない、思い通りにはならないものですが……。堅苦しい表現ですが「節を屈する」をくわしく知って、使いこなせるようになろう。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「節を屈する」を説明していく。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「節を屈する」の意味・使い方

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多数決では大多数の意見が採用される、会社の決定に渋々従う、兄弟や友人に譲って自分は我慢する…など日常生活で茶飯事ですが。「節を屈する」と表現するとちょっと堅苦しく大げさに感じますね。この「節」とは何のことでしょうか。くわしくみていきます。

「節を屈する」の意味

慣用句「節を屈する」は「節を折る」「節を曲げる」とも表されます。まずは辞書で意味を調べてみましょう。

節操を曲げて人に従う。節操を守り通そうとする心がくじける。節を屈する。

出典:精選版 日本国語大辞典「せつ【節】を折(お)る」より

1.自己の信ずる考え、志、行動などを貫き通して変えないこと。みさお。節操。節義。
2.適度。ほどあい。ほど。
3.君命を受けた使者や大将に賜わるしるし。てがた。符節。符信。
4.時間的経過の一時期、または、くぎりめ。
5.歌曲の調子。音調。ふし。
6.物事のくぎりめ。また、そのくぎられた部分。
7.竹、枝または骨などのふし。
8.船舶・航空機などの速さの単位、ノット(knot)の当て字。

出典:精選版 日本国語大辞典「せつ【節】」より一部抜粋

1.
あ.折れ曲がる。かがむ。かがまる。
い.何かをしようとする意欲・気力がなくなる。くじける。
う.負けて服従する。屈服する。
2.
あ.体や指などを折り曲げる。かがめる。
い.縮める。
う.外圧などのために気力をなくす。くじく。
え.勢いをくじいて従わせる。服従させる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「くっ・する【屈する】」より

「節を屈する」の「節」は1.の意味、自分が信じる考えのこと、また「節操(せっそう)」は自分の主義主張を簡単に変えないこと、相手を思う気持ちを固く守ることです。「屈する」とは負けて従うこと。ですから「節を屈する」は自分の信心がくじけて相手に従う意味になります。

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