国語言葉の意味

「杳とする」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校校舎長がわかりやすく解説!

この記事では「杳とする」について解説する。

端的に言えば杳とするの意味は「はるかに遠い、暗くてよくわからない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元予備校校舎長で教育系ライターのみゆなを呼んです。一緒に「杳とする」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/みゆな

元大手予備校校舎長、現在は教育系のライター。国語、特に現代文の指導経験が豊富。難解な言葉や表現を中高生がスラスラ理解できるように解説するのが大得意。

「杳とする」の意味や語源・使い方まとめ

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杳とする」は、日常会話ではあまり見聞きしない表現ですね。読み方は「ようとする」です。形が似ている感じに「杏」がありますが、「杳」は脚(漢字の下半分の部分)が「日」という点を区別しましょう。「杳とする」と表現したくなる様子はよくありますから、「杳とする」を語彙に加えておくと表現力が豊かになりますよ。

それでは早速「杳とする」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「杳とする」の意味は?

「杳とする」の元になっている漢字「杳」には、次のような意味があります。

1.暗くてよくわからないさま。また、事情などがはっきりしないさま。
2.はるかに遠いさま。奥深く暗いさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「杳」

「杳」は暗くて物事がよく見えない、事情がよくわからない様子を表します。また遠いところや奥深い場所は細部まで見えにくいため、そういった場所も「杳」で表現できるのですね。

「杳とする」は、「杳」が形容動詞になった形「杳たり」が元になってできた言葉です。「杳たり」の連用形「杳と」に「する」が付いて「杳とする」となりました。

「杳」も「杳とする」も意味は同じです。暗くて見通せない、事情が明瞭ではない、また遠く奥深い場所というイメージで理解しておきましょう。

「杳とする」の語源は?

次に「杳とする」の語源を確認しておきましょう。

『説文解字』という中国の辞書には、「杳」とつくりが似ている漢字「杲(こう)」の違いについて解説されています。どちらも「木」と「日」からできていますね。日が木の下にあるのが「杳」、日が木の上にあるのが「杲」です。「日」はもちろん、太陽のことを指します。さて日が木々の上に位置するときと下に位置するとき、明るく遠くまで見通せるのはどちらでしょうか?

「杲」、つまり日が木より上にあるときですよね。このことから「杲」は明るいという意味を持ち、「杳」は反対に暗いという意味を持つようになったと言われています。

\次のページで「「杳とする」の使い方・例文」を解説!/

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