国語言葉の意味

【故事成語】「肝胆相照らす」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者が解説!

その2「水魚の交わり」

「水魚の交わり」もやはり中国の著書『三国志』に記されているエピソードで、水と魚のように親密な関係を表します。後に蜀の初代皇帝になる劉備玄徳(りゅうびげんとく)が「三顧の礼」で迎えた諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)の才能に惚れ込み、二人は日ごとに親密な関係になっていくのです。

しかし、昔から劉備の家来であった者にとってはそれがおもしろくありません。そこで不満を劉備にぶつけるのですが、劉備は諸葛亮との関係を「猶(なお)、魚の水有るがごとし(ちょうど魚にとって水があるようなものだ)」と言って理解を求めました。ここから切っても切れない親密な仲を表す「水魚の交わり」という言葉が生まれたのです。

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その3「管鮑の交わり」

「管鮑の交わり」は中国の著書『史記』に記された故事で、友人として親密な交わりを結ぶことを意味しています。読み方は「かんぽうのまじわり」です。

紀元前7世紀、中国春秋時代に斉という国がありました。その国の親友「管仲(かんちゅう)」と「鮑叔牙(ほうしゅくが)」はとても仲がよく、二人で商売をしていたのです。管仲は商売の利益を鮑叔牙より余分にくすねたのですが、鮑叔牙は「管仲は家が貧しいから」と非難しませんでした。

「管鮑の交わり」の「管鮑」とは「管仲」と「鮑叔牙」のことです。管仲は鮑叔牙に感謝し「私を産んだのは両親だが、理解してくれるのは鮑叔牙だ」と言っています。

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「肝胆相照らす」の対義語は?

次に「肝胆相照らす」の対義語を見ていきましょう。あまりしっくりくる対義語はありませんでしたが、一つだけ反対の意味に近い言葉を紹介します。

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「疑心暗鬼」

「疑心暗鬼」を生じる間柄では、とても「肝胆相照らす」仲にはなれません。「疑心暗鬼」とは、心に疑いがあるとつまらないことでも疑ったり不安になったりすることです。中国戦国時代の列子の言葉が由来と言われています。

もともとの言葉は「疑心暗鬼を生ず」で、疑う心を持っていると、暗闇のなかでも鬼の姿が見えるものという意味です。それが疑う心理状態を表すようになりました。本来は「取り越し苦労」に近い意味ですが、現代では「本当のことがわからず不安になる」状態を指す言葉として使われています。

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「肝胆相照らす」の英訳は?

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最後に「肝胆相照らす」の英訳を見ていきましょう。

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その1「to be profoundly compatible」

「肝胆相照らす」の英語訳の一つとして「to be profoundly compatible」があります。「profoundly」には「深く」とか「大いに」という意味が、「compatible」には「共存できる」「ウマが合う」という意味です。つまり「ウマが合う仲」と訳せます。ただ「肝胆相照らす」ほどの深い意味はないようです。

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kohki