端的に言えば感極まるの意味は「非常に感動する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生ライターの「むかいひろき」を呼んです。一緒に「感極まる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「感極まる」の意味は?
「感極まる」には、次のような意味が国語辞典に掲載されています。
非常に感動する。「―・って涙を流す」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「感(かん)極ま・る」
「感極まる」は「かんきわまる」と読み、「非常に感動する」という意味の慣用句です。
「感」は「感動」や「感激」を表し、「極まる」は「ギリギリの状態までいく、限度・限界に達する」という意味を表します。つまり、「感極まる」は「感動・感激が限界まで達する」…「非常に感動する」という意味になるのです。
「感極まる」の語源は?
次に「感極まる」の語源を確認しておきましょう。
「感極まる」の語源ははっきりとしたことが分かっていません。現在確認できる文献での最も古い「感極まる」の登場は、国木田独歩の『遺言』(1900年)の「感極(カンキハマ)って誰も一語を発し得ない」です。
ただ、時代劇でもよく耳にする言葉であるため、実際にはもっと古くから使われていたのかもしれませんね。
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