この記事では「平静を装う」について解説する。

端的に言えば平静を装うの意味は「内心は動揺していること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「平静を装う」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/川瀬

幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読む度に、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。

「平静を装う」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

皆さんは「平静を装う」という言葉をご存知でしょうか。実は、意味についてあまり詳しく知らないという方も多いと思います。言葉の正しい意味を知ることにより、表現の幅も広がりますよ。それでは早速「平静を装う」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「平静を装う」の意味は?

「平静を装う」には、次のような意味があります。

内心は動揺しているが、それを外面に出さないようにし、表向きは普段どおり落ち着いている振りをするさま。何事もなかったかのようなそぶりをするさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「実用日本語表現辞典」

読み方は、「へいせいをよそおう」と読みます。日々生きていると、不意に驚く経験をすることがあるでしょう。その時の姿を人に見られてしまうことはありますが、時には見せられない、見せたくない場面もあります。仕事中や最後の挨拶など、動揺や緊張したことを悟られないようにしなければいけません。そのような状況を、「平静を装う」と表現することができます。

「平静を装う」の使い方・例文

「平静を装う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「平静を装う」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.あんなに顔を近づけられるとは考えもしなかった。平静を装ったつもりだけど、バレていないかはわからない。
2.他の友達から既に耳にしていた話だが、平静を装って、まるで初耳かのような反応をした。
3.喧嘩のあとだったので、平静を装っていたが、彼女があまりにドジをしていたのでつい笑ってしまった。

これらの例文について、詳しく見ていきましょう。例文1の「平静を装った」は、一番ノーマルな使い方になります。恋愛ドラマで顔を近づけるなどのシーンでは、お互いドキドキしているにも関わらず、それを悟られないように強気になっていることがあるでしょう。彼女たちなりに、「平静を装った」結果の行動だということがわかります。

例文2は、みなさんも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。知っているとまずい話を相手に振られた場合、「いや、全然知らないよ?」と、白を切りますが、実は相手にばれないかとひやひやしているものです。そんな様子を「平静を装っている」と表現します。

例文3では、最後「平静を装いきれなかった」ことを表現していることがわかりますね。喧嘩で多いのが、本当はまだ根に持っているけれど、いつまでも引きずっている事を相手にバレるのを避けるため、「平静を装う」ことです。

「平静を装う」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「平静を装う」には「内心は動揺しているが、それを外面に出さないようにし、表向きは普段どおり落ち着いている振りをするさま」という意味がありました。そんな「平静を装う」の類義語についても見ていきましょう。

その1「涼しい顔」

「平静を装う」の類義語には、「涼しい顔」という言葉が挙げられます。「涼しい顔」は「すずしいかお」と読み、「自分に関係しているにもかかわらず、あたかも関係ないことであるように振舞っているさま」という意味です。自分と関係があるが、まるで無関係であるように振る舞うさまという意味なので、類義語と言っていいでしょう。

・1週間も居場所もわからず音信不通だった息子は、家族の心配をよそに、涼しい顔で「ただいま」と帰ってきた。

・最近の私は彼のことでこんなにも悩んでいたのに、この人はこんなに涼しい顔でゲームを楽しんでいるなんて、と怒りを覚えた。

・お父さんは浮気でお母さんに責められていたのに、涼しい顔で平静を保っていた。

\次のページで「その2「素知らぬ」」を解説!/

その2「素知らぬ」

もう1つの類義語に、「素知らぬ」が挙げられます。「素知らぬ」は「そしらぬ」と読み、「何も知っていないかのような。 知っているのに、知らない振りをしているさま」という意味です。「内心は動揺しているが、表向きは普段どおり落ち着いている振りをするさま」という意味の、「平静を装う」の類義語と言えるでしょう。

しかし、「平静を装う」には、「動揺」という意味があり、様々な感情が含まれることがわかります。「素知らぬ」はその一部に使われる言葉と、解釈しておくといいでしょう。

・彼女はあんな風に素知らぬ顔をしているが、本当は全部知っているのだ。

・彼のことで私達はこんなに揉めているのに、なぜそんな素知らぬ顔をしていられるだろうか。

・彼女は素知らぬ風をして、池の鯉を見ながら足をばたばたやっていた。岩の間にかくれて何かとっていたらしいが素知らぬ風であった。

「平静を装う」の対義語は?

image by iStockphoto

次に、「平静を装う」の対義語について見ていきましょう。

「動揺する」

「平静を装う」の対義語には、「動揺する」が挙げられます。「動揺」は「どうよう」と読み、「他からの作用で、動き揺れること。転じて、気持ちなどが不安定になること」という意味です。「平静を装う」には「内心は動揺しているが、それを外面に出さないようにし、普段どおり落ち着いている振りをするさま」という意味がありました。意味には「動揺している」とありますが、外面や表情では平静を装うとしているので、「動揺する」が対義語と言えるでしょう。

・◯◯選手は、突然戦力外通告を受け、動揺を隠せなかった。

・5年間片思いを続けていた彼女に、いきなり声をかけられて思わず動揺してしまった。

・先生のこの言葉は、彼らに少なからず動揺を与えました。

「平静を装う」を使いこなそう

この記事では「平静を装う」の意味・使い方・類語などを説明しました。「平静を装う」は「へいせいをよそおう」と読み、「内心は動揺しているが、それを外面に出さないようにし、普段どおり落ち着いている振りをするさま」という意味がありました。類義語には、「素知らぬ」「涼しい顔」が挙げられます。それぞれ、ニュアンスに違いがあるため、上手に使い分けていきましょう。

日々生きていると、不意に驚く経験をすることがあります。その時の姿を人に見られてしまうことはありますが、時には見せられない、見せたくない場面もあるのです。そのような状況を、「平静を装う」と表現することができます。あまり、日常生活では使わない言葉ですが、いざこのような場面に出くわした時、是非「平静を装う」と使用してみてください。

" /> 【慣用句】「平静を装う」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

【慣用句】「平静を装う」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「平静を装う」について解説する。

端的に言えば平静を装うの意味は「内心は動揺していること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「平静を装う」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/川瀬

幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読む度に、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。

「平静を装う」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

皆さんは「平静を装う」という言葉をご存知でしょうか。実は、意味についてあまり詳しく知らないという方も多いと思います。言葉の正しい意味を知ることにより、表現の幅も広がりますよ。それでは早速「平静を装う」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「平静を装う」の意味は?

「平静を装う」には、次のような意味があります。

内心は動揺しているが、それを外面に出さないようにし、表向きは普段どおり落ち着いている振りをするさま。何事もなかったかのようなそぶりをするさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「実用日本語表現辞典」

読み方は、「へいせいをよそおう」と読みます。日々生きていると、不意に驚く経験をすることがあるでしょう。その時の姿を人に見られてしまうことはありますが、時には見せられない、見せたくない場面もあります。仕事中や最後の挨拶など、動揺や緊張したことを悟られないようにしなければいけません。そのような状況を、「平静を装う」と表現することができます。

「平静を装う」の使い方・例文

「平静を装う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「平静を装う」の類義語は?違いは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: