

端的に言えば上げ膳据え膳の意味は「至れり尽くせり」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んだ。一緒に「上げ膳据え膳」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
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ライター/八嶋弘毅
自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。
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「上げ膳据え膳」の意味は?
「上げ膳据え膳」には、次のような意味があります。
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自分は座ったままで、食膳を出してもらい、食事がすんだら膳を取り下げてもらうこと。またそのように、すべてのことを他の人にしてもらって、何もしなくてよい境遇。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「上げ膳据え膳」
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「上げ膳据え膳」とは文字どおり三度の食事を、他人に任せて自分はなにもしないことです。以前は家族で家事をするのは女性と決まっていましたが、最近では共働きの家庭が増えて男性も家事をするのが当たり前の風潮になってきています。
確かに家事は大変面倒なものです。特にご飯の準備は時間がかかります。そのため共働きの家庭では夫婦が勤務を終えて帰宅したら、それぞれ担当を決めて家事をすることが一般的になりつつあるようです。むしろすべて奥さんにやらせて旦那さんがなにもしない家庭は近所での評価も悪くなり、非難されることにもなりかねません。子供がいる家庭では、子供にも家事をさせることが普通です。
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「上げ膳据え膳」の語源は?
次に「上げ膳据え膳」の語源を確認しておきましょう。「上げ膳据え膳」とは、食べる前に食膳を運んでもらい、食べ終わったら片づけてもらい、自分ではなにもしないことが由来になっています。それが転じて何事も人任せにして自らは楽をする意味も表すようになりました。
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