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「メビウスの帯」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「メビウスの帯」について解説する。

端的に言えばメビウスの帯の意味は「表裏の区別ができない図形」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「メビウスの帯」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「メビウスの帯」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 54684176

それでは早速「メビウスの帯」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「メビウスの帯」の意味は?

「メビウスの帯」には、次のような意味があります。

細長い帯を1回ねじって両端をはり合わせたときに、表裏の区別ができない連続面となる図形。ドイツの数学者アウグスト=メビウスが考案。メビウスの輪。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「メビウスの帯」

「メビウスの帯」は、細長い紙やリボンなどを一度ねじって端を繋ぎ合わせるてできる、輪のこと。「メビウスの輪」とも呼ばれるこの物体を、実際に目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。この「メビウスの帯」には数学的な向き付け、つまり表裏の区別を決めることが不可能とされ、不可符号曲面とも呼ばれます。シンプルな物体ではあるものの、数学上ではとても不思議で重要な概念を持つのが、この「メビウスの帯」です。

また「メビウスの帯」は数学以外の分野にも、化学や工学に形状が応用されていたり、芸術分野においてモチーフとして扱われていたりと、現代でもさまざまな場所で取り入れられています。

「メビウスの帯」の語源は?

次に「メビウスの帯」の語源を確認しておきましょう。メビウスの帯は、ドイツの数学者であるアウグスト=メビウスの名に由来しています。

1790年にドイツで生まれた彼は、1865年に「多面体の体積の決定について」という論文でメビウスの帯の概念について述べました。この時点ではまだ概念上のものであった「メビウスの帯」ですが、1858年には実際にメビウスの帯を発見したと言われています。

ただしこの1858年には、同じドイツで別の数学者も「メビウスの帯」を発見しており、論文としての発表はメビウスより早いものでした。それでも「メビウスの帯」となったのは、メビウスが「メビウスの帯」を発見しただけでなく、数学的な特徴や性質を厳密に定義していた点が重要視されたためと言われています。

\次のページで「「メビウスの帯」の使い方・例文」を解説!/

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