
端的に言えば生返事の意味は「適当な返事」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「生返事」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「生返事」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説。
「生返事」の意味や語源・使い方まとめ

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「生返事」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?若い世代の方はあまり使う事がないかも知れませんね。使った事はなくても聞いた事はあるでしょうし、一度はしたことがあるでしょう。今回は無意識にしてしまう「生返事」について詳しく解説していきます。
それでは早速「生返事」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「生返事」の意味は?
「生返事」には、次のような意味があります。
1.いいかげんな受け答え。
2.はっきりしない返事。
3.気のない返事。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「生返事」
「生返事」とは「なまへんじ」と読み、いいかげんな受け答えの意。すぐに返答ができなかったり、気乗りがしなくてあいまいな返事をしてしまうことを言いますよ。また心ここにあらず、といった状態で適当に返答をすることも指します。返事はしているんだけど中身が伴っていない・理解出来ているのか分からない、と相手に思わせるような返事の仕方の事ですよ。
「生返事」の語源は?
次に「生返事」の語源を確認しておきましょう。この言葉は「なま」がキーワードになりますよ。名詞・形容動詞の場合、食物などの加熱・殺菌処理をしていない状態を言いますが、副詞で用いられる時は、「なんとなく・中途半端に」の意味になります。「生返事」の場合は、名詞や形容動詞に付く接頭辞の役割を担っていて、こちらも「いいかげんな・中途半端な」といった解釈になりますよ。「生あくび」や「生ぬるい」などが同じ意味で使われていますよ。ですので「生返事」は「いいかげんな返事・中途半端な返事」という事になりますね。
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