

端的に言えば、手を組むの意味は「協力し合う」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のトラコを呼んだ。一緒に「手を組む」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「手を組む」の意味は?
「手を組む」は、現代も日常的によく使われる慣用句・ことわざです。次のような意味があります。
仲間になる。協力する。「外国資本と―・んで事業を始める」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「手(て)を組(く)む」
「手を組む」の意味は、実はさまざまあります。ただ、最もよく知られているのは、仲間になる、協力する、腕を組むといった意味です。
その他の意味として、両手の指と指を組み合わせることが1つ。また、腕組みをしたり、深く考え込んでなにもせずに見ていたりする状態のことも、「手を組む」という場合も。
さらに、人と人とが手を握り合う、腕を組み合わせることなども、「手を組む」と言います。
「手を組む」の語源は?
次に、「手を組む」の語源を確認しておきましょう。
この「手を組む」の語源や由来は、はっきりとはわかっていません。
ただ、手を組む行為自体を「手を組む」と言い、さらにこれが発展し、仲間になる、協力し合うといった意味となったと考えられます。
手を組むの「組む」には、からみ合わせるという意味に加え、仲間になる、という意味もあるからです。
\次のページで「「手を組む」の使い方・例文」を解説!/