

端的に言えば目が冴えるの意味は「眠れなくなる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「目が冴える」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/ヤザワナオコ
コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。
以前は頭を使う仕事のあとに目が冴えて寝つけないことが多かったらしい。4-7-8呼吸法を取り入れてからは、あっという間に眠ってしまうのでその効果に驚いているとのこと。目が冴えるとはどんなときに使う言葉なのか解説してもらう。
「目が冴える」の意味は?
「目が冴える」には、次のような意味があります。
神経が高ぶって、眠れなくなる。また、眠気がなくなる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
この言葉は主に、「寝たいのに寝つけない」際に使います。仕事や勉強に集中しているうちにいつの間にか眠る時間が来てしまったようなとき、急に寝ようとしてもそうそう頭がリラックスモードにならず、いつまでも布団の中で眠気を待った経験はありませんか。そんな様子がまさに「目が冴えてしまった」状態です。
また、あえて眠気を追い払って集中力アップを狙う場合にも使えるのが「目が冴える」。コーヒーや紅茶で眠気を覚ます人も多いかもしれませんね。筆者は高校生のころ、カフェインの錠剤を飲んで試験勉強に取り組んでいた時期がありました。
「目が冴える」の語源は?
次に「目が冴える」の語源を確認しておきましょう。
眠っている状態から起きることを「目覚める」というように、目の開閉は眠りを表すことがあります。また、「冴える」には「頭の働きや体の調子がはっきりする」の意味も。そこで眠気がなくなることを「目が冴える」というのですね。
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