国語言葉の意味

【慣用句】「安かろう悪かろう」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「安かろう悪かろう」について解説する。

端的に言えば安かろう悪かろうの意味は「安いものは質が落ちる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「安かろう悪かろう」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤザワナオコ

コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。

主婦として日々食品の買い物をするときは、当然値段も重視しているという。とはいえ遠い外国から輸入された肉が国産物の半額以下で売られていると、「輸送費を含めてもこんなに安いとは」と驚くとともに、「安かろう悪かろうなんじゃ…」と心配になって手が出ないとか。

安かろう悪かろうとはどんなときに使う言葉なのか解説してもらう。

「安かろう悪かろう」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「安かろう悪かろう」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「安かろう悪かろう」の意味は?

「安かろう悪かろうには、次のような意味があります。

値段が安ければそれだけ質が落ちるであろう。安い物によい物はない。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

価格が安い品物には安いだけの理由があり、品質が高いわけがないという意味です。これを順番を逆にして「悪かろう安かろう」としてしまうのは誤用なので気をつけましょう。

この言葉は、「高かろう良かろう安かろう悪かろう」と言われることも。値段が高ければそれだけ質が高いだろう、という内容とセットにしているのですね。実際、高価な製品なら質もよいかという点には疑問もあります。でも客である私たちにとって、価格は買い物をする際の目安や安心材料にはなるのも事実です。

「安かろう悪かろう」の語源は?

次に「安かろう悪かろう」の語源を確認しておきましょう。この言葉が登場したのは、戦後の高度成長期。経済発展に伴って多くの商品が求められるようになり、「安く買いたい」というニーズを満たすため大量生産の粗悪品も多く販売されました。その後、豊かになった消費者は「安いだけではなく品質も大切だ」と思うようになり、「安かろう悪かろう」と言われるようになったのです。

\次のページで「「安かろう悪かろう」の使い方・例文」を解説!/

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