
その3「胸がすく」
胸の内にあったわだかまりがなくなりすっとした状態を言い表します。
すくは「電車がすいている」などのすくであり、胸の中に何かあったものがなくなりすっきりとするという意味を持つ動詞です。
すっきりするというニュアンスが強いため、意地の悪い悪役が倒されたときなど「痛快」に近い意味で使われることも多いですよ。
「気が晴れる」の対義語は?
つづいて、「気が晴れる」と反対の意味を持つ言葉について学んでいきましょう。
その1「気がふさぐ」
落ち込んで取り組むべき物事に手がつかない状態を指します。
「ふさぐ」は「ふさぎ込む」という表現からも分かるように単体で落ち込むという意味を持った動詞です。「気が」から始まるところからも「気が晴れる」と正反対の言葉だと言えるでしょう。
「気が滅入る」「気の重い」も似た意味で使うことができるので合わせて覚えておきましょう。
その2「気が張る」
張り詰めた内面の様子のことを指します。
「気が晴れる」のふっと肩の力が抜けた様子とは対照的に、体に力がぐっとこもってしまうようなイメージです。「張る」は「頑張る」「意地を張る」などにもみられるように緊張の糸がピンと張っている状態と解釈できます。
「気が晴れる」と一文字違いですが全く反対の意味になってしまうので注意しましょう。
その3「鬱屈」
読み方は「うっくつ」で、不安や不満、考え事で頭がいっぱいで晴れ晴れとしない状態を指します。
「鬱」は「憂鬱」「鬱病」などで使われる字であることから暗く沈んだ心理状態を表すことが分かりますね。さらに「屈」にはかがむという意味の他にへこむ、くじける、へりくだるなどネガティブな意味があります。
そうした2文字が組み合わされてできた熟語ですので、心配事に襲われて膝を抱え込んで丸くなっている様子を的確に言い表した単語でしょう。
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