
「年の瀬」の使い方・例文
「年の瀬」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.今年も残りわずか。クリスマスも過ぎ去ると、いよいよ年の瀬だと毎年感じるよ。
2.カレンダー上では年の瀬が近づいたというのに、まだまだ片付ける仕事が多いと先輩が嘆いていた。
3.あまりにも今年は忙しい。このままだと年の瀬もあっという間に迎えることになりそうだ。
4.年の瀬が迫ってさらに慌ただしくなってきた。年末年始の休暇のためにも頑張るしかない。
「年の瀬」とは“慌ただしい年末”を意味する言葉。そのため普通に「年末」と表現するよりも、バタバタしていて落ち着かないニュアンスや、急な速さで過ぎて行く雰囲気を与えます。
また「年の瀬」は日常会話だけでなく、例文2~4のようにビジネス上でも使われる表現です。ビジネス上では年末の挨拶で使うことも多く、例文のように「年の瀬が近付く」「年の瀬を迎える」「年の瀬が迫る」などといった熟語で用います。
「歳末」
「歳末(さいまつ)」とは、一般的に12月の半ばから大晦日の時期を指す言葉です。昔は1月1日に歳をとる「数え年」で年齢を数えていたため、12月は誰にとっても“その年齢の終わり”でした。このことから「歳末」という言葉は「年末」を表すようになったのです。
同じ時期を表す言葉として「年の瀬」と「歳末」は類語表現といえます。ただし「年の瀬」のように、“押し迫った”というニュアンスは持ちません。
なお「歳末」とほぼ同じ意味の言葉には「歳暮(さいぼ・せいぼ)」もあります。関連語句としてこちらもあわせて覚えておきましょう。
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