国語言葉の意味

【慣用句】「堰を切る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「堰を切る」の使い方・例文

「堰を切る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

・割引価格に加えて特別サービス付きのキャンペーンが始まったとあって、開店と同時に大勢の客が堰を切ったように店内になだれ込んだ。

・監督に叱咤され、主将は堰を切ったように泣き出した。

・占い師に優しい言葉をかけられ、経営者の男性は開店以来の苦労話を堰を切って始めた。

・海外での発見が啓示となり、長年停滞していた作業が堰を切ったように進捗し始めた。

1つ目の例文は実際に人が一気に動く様子、2つ目は話、3つ目は涙があふれる状況を表しています。また、「あふれ出る」というニュアンスとは異なりますが、難しい業務が急にはかどり始めたようなケースでも「堰を切る」が使われることがありますよ。

例文からも分かるように、多くの場合に「堰を切ったように」という形で使われるのも特徴です。

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ダムと言えば有名なのは富山県の黒部ダムだな。堤高は日本一で、186メートルもある。殉職者を171名も出した過酷な工事の末に完成したダムで、迫力ある風景は一見の価値があるから機会があれば行ってみてくれ。

一方、堰だと俺は東京の羽村取水堰に行ったことがある。玉川上水と同じころに建設された歴史ある堰で、川辺らしい景色を楽しめていいところだぞ。

「堰を切る」の類義語は?違いは?

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「堰を切る」と似た意味で使える言葉を見ていきましょう。もちろん「あふれる」「勢いよく流れ出る」でもいいのですが、ここではそれ以外の表現を紹介します。

その1「ほとばしる」

「 勢いよく飛び散る、激しく流れ出る、噴き出る」という意味です。漢字で書くなら「迸る」で、この字を使った「迸散(ほうさん)」という熟語も「勢いよく流れ出る」ことを表します。

実際に液体が流れ出る様子をいう場合だけでなく、「感情がほとばしる」のように比喩的に用いられることもある点は「堰を切る」と似ていますね。

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