国語言葉の意味

【慣用句】「堰を切る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「堰を切る(せきをきる)」について解説する。

端的に言えば堰を切るの意味は「あふれ出す」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「堰を切る」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤザワナオコ

コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。

ストレス解消のため、思いっきり泣くための本を用意しているらしい。何度読んでも号泣必至の小説がいくつかあり、決まった場面で堰を切ったように涙があふれるとか。そんなヤザワナオコに、堰を切るとはどんなときに使う言葉なのか解説してもらう。

「堰を切る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「堰を切る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「堰を切る」の意味は?

「堰を切る」には、次のような意味があります。

川の流れが堰を壊してあふれでる。また転じて、おさえられていたものが、こらえきれずにどっとあふれでる。

[補説]「関を切る」と書くのは誤り。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

川の流れをせき止めているものが急に外れたら、たまっていた水が一気に流れ出しますね。そのように、こらえていたものが一気にあふれ出る様子や、物事が急に激しい動きを示すさまを「堰を切る」といいます。

物理的に物があふれ出たり移動したりすることを表すこともあれば、感情など目に見えないものが表出されることを表現することもありますよ。

「堰を切る」の語源は?

次に「堰を切る」の語源を確認しておきましょう。

「堰」とは、水を取るためや推進、流量を調節するために、川の途中や流水口に設ける構造物のこと。取水堰(しゅすいぜき)や河口堰(かこうぜき)という言葉もありますよ。ダムと似ていますが、違いは堤高(ていこう)にあります。基盤・地盤から固定部の天端までが高さ15メートル以上のものはダム、もっと低いものは席とされているそうです。

大雨などで川が増水し、この堰を破って水があふれ出ることがありますね。それまでたまっていたものが勢いよく放出される様子から、この慣用句ができました。

\次のページで「「堰を切る」の使い方・例文」を解説!/

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