国語言葉の意味

「見遣る」の意味や使い方は?例文や類語を元国語科教員ライターがわかりやすく解説!

「見遣る」の使い方・例文

「見遣る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.故郷に来ると山々を見遣りたくなる。
2.物憂げな様子で友達を見遣る彼の姿には、とても哀愁があった。
3.遠くの海を見遣ると、ゆっくり走る船が小さく見えた。

現代語ではあまり馴染みがないかもしれませんが、例文のような形で使うことが可能です。

遠くを眺める・見渡す」は1や3のように景色を眺める場合などによく使われ、もう一方の「視線をその方に向ける」は2のように、視線の先に具体的な対象がある場合に用いられます。2つの意味の間には大きな違いはありませんが、せっかくなのでニュアンスの違いを捉えておきましょう。

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現代語も同じ意味でこの言葉が存在しているのは意外だったかもしれないな。入試の古文では頻出だから、特に受験を控えているものには意味を必ず覚えておいてほしい単語だ。

ではここからは、「見遣る」の類義語や英語表現についてさらに詳しく見ていくぞ。

「見遣る」の類義語は?違いは?

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ここからは「見遣る」の類義語や関連語について解説していきます。意味の違いや注意点も合わせてチェックしてください。

その1「眺め遣る」

「見遣る」と類似した表現で「眺め遣る」という言葉もあります。意味は「遠くをみやる」「眺め渡す」「見晴らす」となっており、「眺める」を強調した語と考えると良いでしょう。

現代語では上記のように把握しておいて問題ありませんが、古文においては「眺む」という言葉にもう1つ重要な意味があります。「眺む」は古語の場合、「物思いにふける」という意味があり、「眺め遣る」の場合にもその意味が付加されるのです。特に受験で古文を使う人は、この「眺む」はよく問題として問われることも多いため、必ず覚えておきましょう。

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