この記事では「大事を取る」について解説する。

端的に言えば大事を取るの意味は「慎重に行動する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきたベテランのKAIKAIを呼んです。一緒に「大事を取る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/KAIKAI

東京の大手企業に35年滋養勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきた経験を持つ。学生時代から国語が得意で言葉の意味には自信あり。

「大事を取る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「大事を取る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「大事を取る」の意味は?

「大事を取る」には、次のような意味があります。

軽々しく物事をしない。用心し、自重する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「大事を取る」

「大事を取る」とは「慎重に物事を行う」という意味です。慎重に細心の注意を払い、けっして無理をしないで用心するにこしたことはないということですね。「大事」には「重大な出来事」とか「通常ではないこと」の意味があります。「大変なことにはならずに終わった」という意味で、「大事に至らないかった」などといった言いまわしもあるのです。

「大事を取る」の語源は?

「大事」は元来「重大な出来事」とか「大変な状態」あるいは「緊急事態」という意味です。「取る」は「自分の手で対処する」とか「選択する」という意味で、「大事を取る」は「大変なことがらを自分で選択し、対処する」ということになります。これが「大変な事態とならないように他人の手をわずらわせずに自分の手で慎重に処理する」という意味になりました。

\次のページで「「大事を取る」の使い方・例文」を解説!/

「大事を取る」の使い方・例文

「大事を取る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.自転車でころんだだけですが、大事を取って様子を見たいと思います。
2.熱が出たので今日は大事をとってゆっくり休ませていただきます。
3.咳は止まりましたが、大事をとって病院に行ってきます。
4.この人数なら普通のバスにも乗れるとは思いますが、大事をとって大型バスにしました。
5.経過は良好ですが、大事をとってもう1日入院させていただくことにしました。

「大事を取る」は例文のように「大事を取って~する」という言いまわしで使われることが多いです。大事のは、休暇や会合などの欠席、入院などがあります。例文2の「休ませていただきます」や例文5の「入院させていただきます」のように丁寧語に謙譲語が加わってさらに丁寧な表現となっていますね。また、他人のことのみならず自分のことに対しても使われます。

「大事を取る」の類義語は?違いは?

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「大事を取る」の類義語は何でしょうか。

その1「念のため」

「念のため」の「念」とは「心にとどめておく」「おもう・となえる」という意味で「念のため」とは「さらに注意するため」「一応確認のため」という意味です。「念ため~をしておく」という言いまわしで使われ、「ここでは念のためにマスクを着用しておくようお願いします」などと使われます。

\次のページで「その2「万が一に備えて」」を解説!/

その2「万が一に備えて」

「万が一に備えて」とは、「まんがいちにそなえて」と読みます。「万が一」とは「万一」と書くのがもともとの言葉で、「もしも」とか「ひょっとして」という意味です。従って「万が一に備えて」は「ひょとすることのために準備して」という意味になります。「万が一の意備えて防災訓練を定期的に行っている」などと言うのです。

その3「一応」

「一応」とは、「とりあえずとしては」という意味です。詳しく説明すると「満点というわけではないけれど、最低限度のことできている状態」のことになります。「一往書いた記事に誤字脱字がないかチェックしておきましょう」などと使われるのです。「一応」にはおおざっぱなというニュアンスを含むため目上の人に対しては「一応」ではなく「念のために」と言うようにしましょう。

「大事を取る」の対義語は?

「大事を取る」の対義語は何でしょうか。

その1「軽視する」

「軽視する」とは、「物事を軽く考える」とか「あまり考えずに軽率な行動をとる」という意味です。従って、「物事を重く考え」、「深く考えて慎重な高度をとる」意味の「大事を取る」とは対義語になります。「先生の注意を軽視したため運動会は予定通り進行しなかった」などと使われますね。

その2「無理やり」

「無理やり」は、「無理なことを承知で」という意味です。例えば、けがをしたスポーツ選手は「大事をとって」休場したり、控えにまわることがあります。しかし、時にはけがを承知のうえ「無理やり」試合に出ることもあるのです。「無理やり」は従って「大事を取って」の対義語といえます。「あの投手は肩を痛めていたが、最後の試合だったので無理やり登板した」などと使うのです。

「大事を取る」の英訳は?

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「大事を取る」は英語でなんと言うのでしょうか。

\次のページで「「just in case」」を解説!/

「just in case」

「just in case」とは日本語で直訳すれば「いちおう」という意味ですが、「大事を取る」とも訳せます。あるいは「act with prudence」直訳では「危ないことを避ける」や「do not take chances」「be on the safe side」「the necessary precautions 」「to take care doing something」「to be prudent 」「to take no chances」「to play it safe」とも言うのです。

It is always best to err on the safe side.(大事を取ることはよいことだ)(君子危うきに近寄らず)

「大事を取る」を使いこなそう

この記事では「大事を取る」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「大事を取る」は他人のことや自分のこと、や大切な仕事やイベントなどのことを考えて今はマイナスの行動を取りますという時に使われる言葉なので、使い方には十分注意しなければなりません。周囲の状況や空気を常に考えて使うようにしましょう。間違った使い方をして相手に誤解を与えてしまっては元も子もありませんね。

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国語言葉の意味

【慣用句】「大事を取る」の意味や使い方は?例文や類語をたくさんの文章を扱ってきたライターがわかりやすく解説!

この記事では「大事を取る」について解説する。

端的に言えば大事を取るの意味は「慎重に行動する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきたベテランのKAIKAIを呼んです。一緒に「大事を取る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/KAIKAI

東京の大手企業に35年滋養勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきた経験を持つ。学生時代から国語が得意で言葉の意味には自信あり。

「大事を取る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「大事を取る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「大事を取る」の意味は?

「大事を取る」には、次のような意味があります。

軽々しく物事をしない。用心し、自重する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「大事を取る」

「大事を取る」とは「慎重に物事を行う」という意味です。慎重に細心の注意を払い、けっして無理をしないで用心するにこしたことはないということですね。「大事」には「重大な出来事」とか「通常ではないこと」の意味があります。「大変なことにはならずに終わった」という意味で、「大事に至らないかった」などといった言いまわしもあるのです。

「大事を取る」の語源は?

「大事」は元来「重大な出来事」とか「大変な状態」あるいは「緊急事態」という意味です。「取る」は「自分の手で対処する」とか「選択する」という意味で、「大事を取る」は「大変なことがらを自分で選択し、対処する」ということになります。これが「大変な事態とならないように他人の手をわずらわせずに自分の手で慎重に処理する」という意味になりました。

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