国語言葉の意味

【慣用句】「伊達の薄着」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「伊達の薄着」について解説する。
端的に言えば「伊達の薄着」の意味は「見栄を張り、着膨れを嫌って寒いのを我慢して薄着をすること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「伊達の薄着」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「伊達の薄着」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 50519244

それでは早速「伊達の薄着」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「伊達の薄着」の意味は?

「伊達の薄着」には、次のような意味があります。

厚着をすると格好が悪くなるので寒くても見えをはって薄着をすること。

出典:コトバンク

「伊達の薄着」は見栄を張り着膨れを嫌って寒いのを我慢して薄着をするという意味の慣用句。カッコよさを求めて寒い時にも薄着をする、今も昔も変わらない若気気質を言い表している言葉です。ちなみに「伊達」は人目に立つ風俗を指して生まれた言葉ですよ。

「伊達の薄着」の語源は?

次に「伊達の薄着」の語源を確認しておきましょう。「伊達の薄着」は伊達政宗が派手好きであったことに由来しています。「伊達の薄着」の「伊達」とは「伊達者(しゃれ者)」のことで、そのような男性は伊達男と揶揄されますよ。それでは「薄」と「着」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「薄」は草を表す「艹」と、近づく意味の音を示す文字とを合わせた字。草が近づきくっついて群がり生えている意味を表します。後に、薄い意味の文字にあてて「うすい」意味に使われるようになりました。また、「着」はむかし「著」と書いて「つける」「書きつける」の意味を表しました。今では「著」が「書きつける」の意味を表し、「着」が「つける」の意味に使われるようになりました。

\次のページで「「伊達の薄着」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: