
「気が若い」の使い方・例文
「気が若い」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.大学で生物学研究者として働く隣の奥さんは気が若い。海軍兵のアメリカ人夫ステファンの影響だろう。
2.父はゲストに気が若いと言われ嬉しそうにしている。事実、父は年の割にはつらつとしている。
例文1からは外国人の夫に影響されて若々しくいられる様子が伺えます。また、例文2からは自他ともに認める若さが自慢であることが伝わってきますね。
その1「子供っぽい」
「子供っぽい」は「いい年をしてそんなこどもっぽい考え方では困る」「彼女のこどもっぽい話し方がかわいらしい」などのようにいかにも子供のように見える様子を表します。「…ぽい」は「いかにも…のように見える」という意味の形容詞を作る語尾。大人についても用いられ子供について用いられることはありません。また、「子供っぽい」は大人のもつ幼児性のさまざまな要素(未熟さ、わがままさ、純真さ、素直さなど)を総合的に述べる語であって、客観的に幼児性を述べる場合、幼児性のマイナス面を述べる場合、プラス面を述べる場合があります。「子供っぽい」は「幼い」に似ていますが、「幼い」には年齢が近いことを表す意味もあり子供についても用いられますが、「子供っぽい」は子供については用いられません。
また、大人の幼児性を「幼い」で表した場合にはマイナス面が強調されます。また「あどけない」にも似ていますが、「あどけない」は子供や女性の純粋で無邪気な様子を暗示し、プラスイメージの語であるのに対して、「子供っぽい」はもっと用方が広いですよ。そのため「社長は年に似ず幼くてかわいい」「老婆はあどけない笑顔を見せた」は誤用となり、正しくは「社長は年に似ず子供っぽくてかわいい」「老婆は子供っぽい(純真な)笑顔を見せた」となります。ちなみに「気が若い」との違いは、「子供っぽい」はいかにも子供のように見える様子を表すという点ですよ。
その2「惚れっぽい」
「惚れっぽい」は「彼女はほれっぽくてダメ男に弱い」「ほれっぽいたちの女は最近減ってきた」などのように異性を簡単に好きになるような性質を表します。とても俗語的な語で日常会話中心に用いられ、かたい文章中にはあまり登場しません。そして「…ぽい」は動詞の連用形について「容易に…しがちだ」という意味の形容詞を作る語尾。人間の性格全体について用いられることが多いでしょう。
また、対象は女性であることが多く、男性について用いることはあまり多くありません。異性以外の相手や物について「惚れっぽい」はふつう用いません。そのため「彼女は惚れっぽくて、いろいろなゲームに手を出す」は誤用となり、正しくは「彼女は好奇心が強くて、いろいろなゲームに手を出す」となります。なお「気が若い」との違いは、「惚れっぽい」は異性を簡単に好きになるような性質を表すという点ですよ。
「気が若い」の対義語は?
「気が若い」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。
「婆くさい」
「婆くさい」は「そんなばばくさい恰好はよしなさいよ」「彼女は若いくせにばばくさい髪型を好む」などのように女性がいかにも年寄りじみていて不快な様子を表します。「…くさい」は「いかにも…のように見える」という意味の形容詞を作る語尾。ここでは必ずしもにおいを意味しません。「婆くさい」は対象の外見が年寄りじみていやだという意味で用いられ、意見・思想など抽象的なものについては用いられません。
また、大人の女性について用いることが多く、男性・子供については用いられませんし、老人について用いることも稀ですよ。一見老人と見られない女性が老人のような外見をもっていることをマイナスに評価して言う語です。そのため「彼は婆くさい服を着ている」「隣の九十になるお姑さんは婆くさい」は誤用となり、正しくは「彼は爺むさい服を着ている」「隣の九十になるお姑さんはいかにも年だ」となりますよ。
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