端的に言えば「何のその」の意味は「何ほどのことがあろうか、何でもない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「何のその」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「何のその」の意味は?
「何のその」には、次のような意味があります。
立派なもの、あるいは困難なことと思われている事物・事態に対して、高が知れていると反発、軽視する気持を表わす。どうということはない。問題じゃない。
出典:コトバンク
「何のその」は相手の判断を否定する様子を表し、相手の判断文に対する応答として用いられます。くだけた表現で日常会話中心に用いられますが、やや乱暴なニュアンスがあり、女性はあまり用いない傾向にあるでしょう。
「何のその」の語源は?
次に「何のその」の語源を確認しておきましょう。「何のその」は「何の」と「その」とが組み合わさってできた言葉。この場合の「何の」は感動詞として用いられており、相手の懸念などを打ち消す語です。また、「その」の「そ」は代名詞、「の」は格助詞で、今述べる事柄に関係することを相手の立場を基準に述べる形で用いられていますよ。
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