

端的に言えば「あんぐり」の意味は「あきれたり驚いたりして無意識に口を大きく開けたさま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「あんぐり」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「あんぐり」の意味は?
「あんぐり」には、次のような意味があります。
〘副〙 (「と」を伴う場合もある) 口を大きくあけるさま。多く、驚いたり、あきれたりして思わず口をあけるさまにいう。
出典:コトバンク
「あんぐり」は口を大きく開ける様子を表します。「あんぐり」は「あーん」に似ていますが、「あーん」は口を開け始めることに視点があります。ちなみに、「あぐっ」は口を開いてすぐ勢いよく閉じる様子を客観的に表しますよ。
「あんぐり」の語源は?
次に「あんぐり」の語源を確認しておきましょう。漢字で「あんぐり」は「安栗」と書きます。それでは「安」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「安」は家の意味を表す「ウ冠」と「女」とを合わせた字。女の人が家の中で静かに座っている様子から「安らか」「穏やか」の意味を表します。
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