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【慣用句】「虎の尾を踏む」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「虎の尾を踏む」について解説する。

端的に言えば虎の尾を踏むの意味は「とても危険な事をすること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んだ。一緒に「虎の尾を踏む」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヒマワリ

今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「虎の尾を踏む」についてわかりやすく丁寧に説明していく。

「虎の尾を踏む」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

虎の尾を踏む」(とらのおをふむ)は、なかなか日常会話では使われない慣用句ですが、小説や、ドラマなどでは見聞きしたことがあると思います。もしこの言葉通り実際に虎の尻尾(しっぽ)を踏んだら…、どういうことになるでしょう?きっと大変な事になってしまいますね。

それでは早速、この物騒な慣用句「虎の尾を踏む」の意味・語源・使い方を見ていきましょう。

「虎の尾を踏む」の意味は?

まず初めに「虎の尾を踏む」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「虎の尾を踏む」には、次のような意味があります。

1.非常に危険なことをすることのたとえ

出典:デジタル大辞泉(小学館)「虎の尾を踏む」

2.きわめて危険な事をすることのたとえ

出典:新明解国語辞典(三省堂)「虎の尾を踏む」

上記の通り「虎の尾を踏む」は、非常に危険な行為をする、と言う意味の慣用句です。
小説などでは、怖ろしい事と分かっていて挑戦するような場面で使われることが多いですね。うっかり危険に踏み入れるのではなく、故意に危険な行為をする、と言うニュアンスがあります。

「虎の尾を踏む」の語源は?

次に「虎の尾を踏む」の語源を確認しておきましょう。「虎の尾を踏む」は中国の『易経』と言う物事の理を陰陽で説いた占いの書物に由来があり、『履』と言う占い結果の項目に、語源となった原文があります。

原文は「眇能視、跛能履。履虎尾咥人。」と書かれており、意味は、野心を起こして過信し、甘い考えでゆくと、虎の尾を踏んで噛みつかれるだろう、と言うことです。占いの意味は、意気込みばかりあっても、思慮が足りなければ痛い目をみる。と言う教訓ですが、この「虎の尾を踏む」の部分だけで非常に危険な行為をすると言う意味で使われるようになったのでしょう。

\次のページで「「虎の尾を踏む」の使い方・例文」を解説!/

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