その2「待ったなし」
「待った」とは相撲の取り組みでやむを得ない理由で勝負開始前、あるいは途中で止める際のかけ声であり、またその止める行為そのもののこと。立合いには時間制限があり、それを超えると「待った」と言ってやり直すことは制裁金の対象になります。相撲中継で、行事が「時間です」「待ったなし」と力士に声をかけて知らせているのを見たことがある人もいるでしょう。
ここから、時間的に差し迫っていて先送りできない状況のことを「待ったなし」というようになりました。
・大舞台に抜擢された嬉しさで社外に秘密を漏らすとは、勇み足もいいところだ。
・これ以上の少子化を防ぐべく、待ったなしの対策が必要とされている。
「胸を借りる」を使いこなそう
この記事では「胸を借りる」の意味・使い方・類語などを説明しました。今回、辞書には掲載されていませんでしたが、「胸を借りる」には「泣くときに胸に顔をうずめさせてもらう」という意味もありますね。こちらも同様に、泣かせてあげる、慰めてあげる際は「胸を貸す」を使います。
どちらの意味においても、筆者ぐらいの年になると胸を貸す側でなければならないのだろうなぁと少し寂しい気も…。先輩や年長者に頼って、胸を借りられるうちにどんどん借りておくことをおすすめします。