この記事では「選り取り見取り」について解説する。

端的に言えば選り取り見取りの意味は「自由に選びとること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員ライターのminを呼んです。一緒に「選り取り見取り」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターとして活動中。

「選り取り見取り」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「選り取り見取り」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「選り取り見取り」の意味は?

「選り取り見取り」には、次のような意味があります。

よりどり‐みどり【▽選り取り見取り】
好き勝手に選び取ること。選択が自由なこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「選り取り見取り」

よりどりみどり」と読み、「好き勝手に選んでとること」を指す言葉です。文章で書かれたものよりも、スーパーなどでの売り文句で使われているのを聞いたことがあるかもしれませんね。あまり漢字で書くイメージがなかったかもしれませんが、ひらがなではなく漢字を見てみると一気に意味がわかりやすくなる表現です。

「選り取り見取り」の語源は?

次に「選り取り見取り」の語源を確認しておきましょう。

簡単に分解すると「選り取り」「見取り」に分けられます。「選る(よる・える)」を含んだ「選り取る」は、そのまま「多くの中から選びとる」という意味です。また、「見取り」は「見渡して多くの中から選び取ること」。このように、似た意味の2語が合わさってできた表現です。特に強調して使いたいときは、「選り取る」「見取る」を1語ずつ使うよりも、2語が合わさった「選り取り見取り」という表現を選ぶといいでしょう。

\次のページで「「選り取り見取り」の使い方・例文」を解説!/

「選り取り見取り」の使い方・例文

「選り取り見取り」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.画材屋ではたくさんの種類の絵の具が選り取り見取りだ。
2.「手軽でいい商品が選り取り見取り」というのがあのスーパーの売り文句だ。
3.ユーザーにとっては、無料で多様なサービスが選り取り見取りなのはありがたい。

好き勝手選んでとること」「選択が自由なこと」という意味であるため、商品に対して使われることが多いかもしれません。実際に3のようにスーパーなどで売り文句として使われています。確かにこの言葉が使われていると、豊富に商品が並んでいる様子が頭に浮かんで、夢がふくらむような気がしますよね。

「選り取り見取り」の類義語は?違いは?

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次に、「選り取り見取り」の類義語や関連語について見ていきましょう。ここでは全く同じ意味の言葉ではなく、様々な「選ぶ」に関する言葉を紹介していきます。

その1「ふるう」

「ふるいにかける」という表現を聞いたことがあるでしょうか。「ふるう」は多義語ですが、その中に、「物をよりわける」「価値あるものとないもの、優れたものと劣ったものを選抜する」という意味があります。「試験で応募者をふるう」といった形で使われることが一般的です。

「好き勝手選ぶ」という「選り取り見取り」と異なり、「選抜する」というニュアンスが含まれている点を覚えておきましょう。

\次のページで「その2「よりわける」」を解説!/

その2「よりわける」

「選る」と「分ける」がセットになった「よりわける」という表現もあります。これは「選んで区別する」という意味で、「取ってきた種子をよりわける」のように使うことができる表現です。つまり、「選ぶ」という中でも「分別する」「分ける」ということを目的として「選ぶ」ような場面で使われる言葉になります。

同じ「選ぶ」という言葉の関連語の中でも「選り取り見取り」とはニュアンスが大きく異なる点がおもしろいですね。

その3「選別する」

最後は「選別」という言葉を紹介します。こちらも「ある基準によってより分けること」を指し、2で紹介した「より分ける」と意味が近い表現です。同音異義語の「餞別」と間違えないように注意してださいね。

その他にも「選ぶ」の派生後は多く存在します。「選る」で見てみても「選り抜き(よりぬき)」「選り残り」など、さまざまな関連語が連なって出てきますので、辞書を使ってぜひ調べてみてください。

「選り取り見取り」の対義語は?

対義語の定義は難しいですが、「好き勝手に選んでとること」という意味から連想して考えてみましょう。

選り取り見取りの対義語は「強制される」

好き勝手に選べる」状態と逆の状態を考えると、「無理強いされること」が思い浮かぶと思います。そんな状態を表すのは「強制される」ということではないでしょうか。「強制」は「威力・権力で人の自由意志をおさえつけ、無理にさせること」と定義されています。

何においても「強制される」のではなく、自由に選べる「選り取り見取り」の状況が望ましいですね。

「選り取り見取り」の英訳は?

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最後に「選り取り見取り」の英語表現について解説していきます。

選り取り見取りは英語で「can have your choice」

1単語で表現することは難しいですが、「好きに選んでいいよ」という意味で「〜can have your choice」という形で表現することができます。直訳すると、「選択権を持つことができるよ」という感じでしょうか。これはこの表現に限ったことではありませんが、英語にそのまま訳すフレーズが浮かばない場合は、違う日本語で言い換えた後に英訳するというテクニックが重要です。

以下に例文を用意しておりますので、参考にしてみてください。

\次のページで「「選り取り見取り」を使いこなそう」を解説!/

You can have your choice of two T-shirts for one thousand yen.
2枚で1000円のTシャツが選り取り見取りだよ。


We can have our choices for five hundred yen.
500円で商品が選り取り見取りだ。

「選り取り見取り」を使いこなそう

この記事では「選り取り見取り」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「漢字で書くとこうなるんだ」と思った方も多かったかもしれません。「選り取る」「見取る」という表現がそれぞれ存在しているということをぜひ覚えておいてほしいです。英語表現も、完全に対応する英単語がない場合は、複雑に考えるのではなく、英訳できるような単純な日本語に言い換えてみるという上級テクニックも、ぜひ活用してみてくださいね。

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国語言葉の意味

「選り取り見取り」の意味や使い方は?例文や類語を元国語科教員ライターがわかりやすく解説!

その2「よりわける」

「選る」と「分ける」がセットになった「よりわける」という表現もあります。これは「選んで区別する」という意味で、「取ってきた種子をよりわける」のように使うことができる表現です。つまり、「選ぶ」という中でも「分別する」「分ける」ということを目的として「選ぶ」ような場面で使われる言葉になります。

同じ「選ぶ」という言葉の関連語の中でも「選り取り見取り」とはニュアンスが大きく異なる点がおもしろいですね。

その3「選別する」

最後は「選別」という言葉を紹介します。こちらも「ある基準によってより分けること」を指し、2で紹介した「より分ける」と意味が近い表現です。同音異義語の「餞別」と間違えないように注意してださいね。

その他にも「選ぶ」の派生後は多く存在します。「選る」で見てみても「選り抜き(よりぬき)」「選り残り」など、さまざまな関連語が連なって出てきますので、辞書を使ってぜひ調べてみてください。

「選り取り見取り」の対義語は?

対義語の定義は難しいですが、「好き勝手に選んでとること」という意味から連想して考えてみましょう。

選り取り見取りの対義語は「強制される」

好き勝手に選べる」状態と逆の状態を考えると、「無理強いされること」が思い浮かぶと思います。そんな状態を表すのは「強制される」ということではないでしょうか。「強制」は「威力・権力で人の自由意志をおさえつけ、無理にさせること」と定義されています。

何においても「強制される」のではなく、自由に選べる「選り取り見取り」の状況が望ましいですね。

「選り取り見取り」の英訳は?

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最後に「選り取り見取り」の英語表現について解説していきます。

選り取り見取りは英語で「can have your choice」

1単語で表現することは難しいですが、「好きに選んでいいよ」という意味で「〜can have your choice」という形で表現することができます。直訳すると、「選択権を持つことができるよ」という感じでしょうか。これはこの表現に限ったことではありませんが、英語にそのまま訳すフレーズが浮かばない場合は、違う日本語で言い換えた後に英訳するというテクニックが重要です。

以下に例文を用意しておりますので、参考にしてみてください。

\次のページで「「選り取り見取り」を使いこなそう」を解説!/

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