

端的に言えば選り取り見取りの意味は「自由に選びとること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元国語科教員ライターのminを呼んだ。一緒に「選り取り見取り」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/min
高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターとして活動中。
「選り取り見取り」の意味は?
「選り取り見取り」には、次のような意味があります。
よりどり‐みどり【▽選り取り見取り】
好き勝手に選び取ること。選択が自由なこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「選り取り見取り」
「よりどりみどり」と読み、「好き勝手に選んでとること」を指す言葉です。文章で書かれたものよりも、スーパーなどでの売り文句で使われているのを聞いたことがあるかもしれませんね。あまり漢字で書くイメージがなかったかもしれませんが、ひらがなではなく漢字を見てみると一気に意味がわかりやすくなる表現です。
「選り取り見取り」の語源は?
次に「選り取り見取り」の語源を確認しておきましょう。
簡単に分解すると「選り取り」「見取り」に分けられます。「選る(よる・える)」を含んだ「選り取る」は、そのまま「多くの中から選びとる」という意味です。また、「見取り」は「見渡して多くの中から選び取ること」。このように、似た意味の2語が合わさってできた表現です。特に強調して使いたいときは、「選り取る」「見取る」を1語ずつ使うよりも、2語が合わさった「選り取り見取り」という表現を選ぶといいでしょう。
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