
端的に言えば言い逃れの意味は「責任を免れること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「言い逃れ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「言い逃れ」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説する。
「言い逃れ」の意味や語源・使い方まとめ

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「言い逃れ」という表現を使う事はあるでしょうか?自身が「言い逃れ」をすることはもちろん、「あの人、上手く言い逃れしてるなぁ」などと感じた事はありませんか?小学生の時、クラスでいつも遅刻してくる子の「言い逃れ術」が子供とは思えないくらい巧妙だったのを今でも鮮明に覚えていますよ。今回はそんな「言い逃れ」について詳しく解説していきます。
それでは早速「言い逃れ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「言い逃れ」の意味は?
「言い逃れ」には、次のような意味があります。
1.言い逃れること。また、その言葉。
2.言い抜け。
3.言い逃げ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「言い逃れ」
「言い逃れ」とは「いいのがれ」と読み、言い抜けること・言い逃げること・言い逃れる言葉の意。何とも卑怯な印象の言葉ですね。この言葉はイメージ通り、用いられる際はネガティブな場合が多く、「上手いこと言い逃れている」や「絶妙な口実で言い逃れたな」のように、狡猾さを感じさせますよ。
「言い逃れ」の語源は?
次に「言い逃れ」の語源を確認しておきましょう。「言い逃れ」の語源は至ってシンプルです。言葉通り「言う」と「逃れる」の2つの言葉を合わせた合成語ですよ。「逃れる」は「自分にとって嫌なもの、不利になるものから逃れる・免れる」の意味があるので、免れるための「言う」は「言い訳」に当たりますね。つまり「言い訳をして自分にとって不利になることから免れる」という意味になりますよ。
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